7章「奴隷契約」
翌日
あかりは昨日の事を思い出しながら憂鬱な気持ちで出社する。
「ぉ、おはよーございます。」
と言いながらオフィスに入ると、みんなが笑顔で挨拶をしてきてくれた。
恐る恐る野口を見ると野口も笑顔で手を振っておはようと言ってくる。
今まで手をふるなんて事なかったのに、昨日の事で自分が完全に優位にたった事の余裕からだろうか。
あかりは、続けて佐々木を見ると、佐々木もいつも通りに、挨拶をしてから仕事の準備をしている。
いつも通りの朝の光景だ。と思ったが、少し様子が違った。
普段だったら、誰よりも笑顔で挨拶してくれる1年後輩の伊藤が「おはよーございます。」と、素気なく挨拶をしてくる。
そんな様子を見てあかりは、また私何かやってしまったのだろうかと不安になる。徐々に人の様子を伺って怯えるようになってきてしまっているあかり。
実際の所は、最近の立て続けの失敗で、叱責されている憧れの先輩のあかりが情けなくみえ、失望してしまっているのだ。
私になんでも優しく教えてくれる頼れる先輩でいてほしかったのに、最近の体たらくは伊藤の気持ちを変えてしまっていた。
私はあんな風にみんなの前で怒られたり、会社をピンチにさせるような失敗はしないわ、と心の中で誓う伊藤。
あかりが不安な様子で仕事の準備を始めると、野口があかりの方に紙袋を持って歩いてくる。野口はあかりの席までくると、すっと紙袋を差し出し、大声で、
「これ、昨日の。洗濯しといたわよ。」
と言いながら昨日、あかりが野口の家に置いていった服を一式返してくれた。
あかりは小声で、
「ありがとうございます。」
と会釈をしながら野口にお礼を言う。
すると、野口は、またも大きな声で、
「いやぁ、昨日は楽しかったわね、あれから無事に帰れたかしら?」
とあかりに問いかける。何でそんなに朝から大声なのよと思いながらも、
「はぃ、無事に帰れました。」
と返す。
そんな会話が気になったのか、近くの席の加藤が会話に入ってくる。
「あらあら、昨日は鈴本さんと野口さんは一緒にいたの?」
二人の会話に興味深々で入ってくる加藤。
すると、野口は、
「そうなんです。昨日私のお家で楽しく飲み会をしたんですよ。」
という。
あれのどこが楽しい飲み会なのよ、一方的に私を凌辱してと。思ったあかりだが、まだ何も知らないであろう加藤には昨日のことなどバレたくはない。
あかりが野口に苦笑いをしていると、野口はまた嘘をつき始める。
「でもねぇ、加藤さん聞いてくださいよ。あかりちゃんったら、お酒飲むと止まらなくなっちゃうタイプみたいで、昨日は飲みすぎて吐いちゃったんですよぉ。」
「それで、ゲロで汚れた服を私が代わりに洗ってあげたってわけなんです。」
今度はオフィス中に聞こえるようなボリュームで。
あかりは思わず野口の腕を掴むと、もうこれ以上は喋らないでとお願いする。
加藤は、
「そんな大学生みたいなノリでいつまでも飲んでたらいけないわよぉ。」
「お酒が好きなら今度私とも一緒に飲みましょうね。」
と言って、あかりの肩をポンポンと叩くと自分の机に戻っていった。
あかりは自分の周りを見渡すとみんながひいた顔でこちらを見てるのに気づき胸が痛くなる。
伊藤なんて明らかに軽蔑した目でみている。
それで野口も満足したのか、
「じゃぁ、その時は私も一緒に。また楽しく飲みましょうね。」
と言い残して、自分の席に戻っていく。
あかりは、周りと目が合わないように自分のデスクに向き合い目を涙で潤ませながら準備に集中する。
駄目だ、ここで泣いたら不自然だと思われて、みんなに何か聞かれてしまう。集中しなきゃと自分に言い聞かせる。
あかりは、今日の仕事も本当は休みたい気持ちでいっぱいだったが、写真を撮られている以上、休んで逃げたりしたら何をさせるかわからない、そう思い我慢して出社してきている。
今にでも家に帰って枕を涙で濡らしたい気持ちだ。
早く帰りたい。そう思っていたあかりにまたしても佐々木からの呼び出しがかかる。
「あかりさーん、ちょっといいかな。」
とうとうオフィスでも下の名前で呼び出す佐々木。
周りの男性社員達も「お?」とした表情を一瞬みせる。
今の時代、下の名前で呼ぶだけでもセクハラとか言われたりする世の中だ。急にあかりさんなんて呼んだら何かあったと思われるに違いない。
あかりは慌てて佐々木の前までいくと、
「明日、先方にこの見積もりのデータを持っていかないといけないんだけど、お願いできるかな?」
そう言われ差し出された書類はとてもじゃないが今日中に終わる量ではなかった。
「あ、あのぉ、この量は流石に私一人じゃ。」
とゴニョゴニョいうあかりに、
「最近のミスを巻き返してもらわないとな、どうだ任せていいか?」
強く聞き返してくる佐々木に、あかりは、
「わかりました。やらせていただきます。」
と書類を受け取る。
どうせ、佐々木の頼みを断ったら何をさせられるかわからない。この量なら頑張れば0時くらいには終われる。
そう諦め、あかりは自分の仕事と佐々木から頼まれた分の仕事を終わらせる算段をたてながら仕事に戻る。
お昼になり休憩の音楽が流れた。
他のみんなが部署から出ていくなか、あかりは終わりそうにない仕事にまだ手をつけている。
そんな中、
「あかりちゃ~ん、部長に仕事押し付けられてたようだけど、大丈夫ぅ?」
と野口が近寄ってくる。
「は、はぃ、なんとか。頑張ります」
野口はそう言うあかりの書類をさらっとみると、
「うわ、これじゃぁ、夜中までコースじゃないの。」
「困ったなぁ、さっきね、加藤さんと話してたんだけどぉ、加藤さん今日にでもあかりちゃんと一緒に飲みたいみたいよ?」
困惑するあかり。
あかりは、お酒が強いわけではないし、佐々木からの仕事を断って飲みに行くなんて選択肢も残っていない。
そもそも最初から予定してた訳じゃないし、ここは加藤さんに謝って、また後日にしてもらわないと、と思うあかりだったが、野口が、
「私もねー、折角明日明後日は週末で休みだし、今日は飲みたい気分なの、昨日の事もあったしねぇ。朝から楽しみにしてるんだ。」
と、言ってくる。
野口までそんな事言ってきたって、私には仕事があるのにと、困ってしまうあかり。
そもそも、昨日散々自分の事を虐めてきた野口となんか飲みたくもない。
あかりは、
「本当にごめんなさい。でも、この仕事量じゃどうしても間に合いそうになくて。勘弁してください。」
と、野口に懇願する。
「もぉ、勘弁して下さいなんてぇ、私が強制してるみたいじゃないのぉ。」
そうニヤニヤ笑いながら言う野口。あかりにとって野口の誘いは強制でしかなくなっているというのに。
困るあかりの後ろから声がした、いつの間にか加藤が戻ってきてたようだ。
「ん、どうしたの?今日の相談かしら?」
と加藤が会話に入ってくる。
「そうなんですけどね、加藤さん。あかりさんが来れないっていうの。」
困り顔で話す野口と一緒に加藤を見るあかり。
「す、すいません。部長から言われた書類をやるのに時間がかかってしまいそうで。」
そう断るあかりだったが、加藤がさらりと書類を見ると、
「そっか、じゃぁ私も協力するわよ、野口さんもいいわよね?」
そう言われた野口は、ニコッと笑い、
「そうですね、3人でやれば直ぐ終わりますもんね」
と言って、テキパキと担当箇所を振り分けていく。
あかりは、そんな余計なことしなくていいのにと思いながらも、苦笑いしながら野口達に礼を言う。
「加藤さん、野口さんありがとうございます。」
すると、姉御肌なのだろうか加藤が、
「じゃぁ、こんな量押し付けた部長にも少し手伝ってもらいましょ、大丈夫よ私から言ってあげるからぁ。」
と言ってなんと、佐々木にまで仕事を割り当てると直談判しに行ってしまった。
佐々木に怒られるんじゃないかと不安になりながら加藤を待っていると、野口がおもむろにあかりの耳元で、
「これで貸し1つね。」
と言ってきた。
「ぇ、ちょっ。」
断ろうとしたあかりだが、手伝ってもらうのは事実だし、野口に反論する事ができず、
「はぃ。」
と頷いてしまう。
しばらくすると、加藤が戻ってきて、
「オッケー。」
と笑顔で帰ってきた。
「でもねぇ、これじゃぁ4人でやっても20時くらいまではかかっちゃいそうね。」
「そこでなんだけど、じーつは、さっき部長から皆が帰ったあとならここの食堂で飲んでもいいってOKがあったのよ。」
とニコニコで報告してくる。
「しかも、デリバリーも頼んでOKだってさ。」
「わぁ、部長やっさしー。なんだか加藤さんの頼みだけ甘くないですかぁ。」
とか、楽しそうに話しだす。
あかりは、もう飲み会の誘いは断れないわと諦めていく。
「じゃぁ、お酒準備しないとですね、私、お昼休憩のうちに買ってきますよ。やっぱり冷えてるほうがおいしいですし、冷蔵庫にいれときます。」
そう言うと野口はあかりの元を離れていき、次いで加藤も再び部署から出て行った。
あかりは憂鬱になりながらも、少し何か食べなきゃと思い今朝コンビニで買ったおにぎりを持って食堂にいく。
食堂への道を歩いていると途中には喫煙室がある。
あかりが考えごとをしながら歩いていると、中から、
「いやぁ、やっぱり穴にさ、この熱いのを挿し込んで消化する時のゾクゾクが忘れられないんだよなぁ。」
武田らしき声が聞こえると、
「なに、いってんすかそんな危ない事ぉ、そんな事OKするのがいたら頭いかれてますって。」
と、同期の板橋の声も聞こえてきた。
何やら卑猥な話をしているようだが、あかりは男の人ならある事よねと流して、食堂まで行く。
食堂でおにぎりを素早く食べたあかりは、休憩時間も残っているというのに、再びデスクに戻り仕事に取り掛かる。
しかし、急いで仕事をしたらしたで、早く飲み会がはじまっちゃうのではないかという不安と、20時より遅れたらまた野口に虐められるのではないかという不安でモヤモヤしながら溜まった書類を片付けていく。
17時になった。終業の音楽がなるとみんな次々と退社していくなかで、野口と加藤があかりに近づいてきて、途中経過を報告してきた。
思っていたよりも、進行が早くてあかりは驚く。この二人、やる時はやるのねと感心するあかりだったが、野口と加藤はあかりの進行状況を確認すると、ここが違う、ここはこうなるとか色々駄目出しをしてきた。
普段ならそつなくこなしていたあかりだが、考え事やストレスが多いなかでやる仕事は上手く捗らず野口と加藤に何度も「すいません。」と言いながら修正をしていく。
一通りの修正が終わると、
「じゃぁ、ラストスパートね。」
と加藤が言い再び机に戻る。
野口は加藤が戻るのを確認すると、あかりにすっと耳打ちをする。
「あかり、この調子なら19時には終わりそうね。楽しい時間が増えて良かったわねぇ。」
また何かされるんじゃないかとドキリとするあかり。
「いい?わざと遅れようなんて事したらこの前の写真、部署内のみんなに見せちゃうからね。」
「時間通りにできたら、今日は加藤さんだけで許してあげる。」
その言葉を聞きあかりは、頭がくらつく感じがした。
そんな、それじゃぁ加藤さんに見られる事が確定してるじゃない。
必死に野口に抗議しようと思ったが、野口はスッと向き直り自分の席に戻っていってしまっている。
席に着いた野口は楽しそうに笑い、時計を指さす。時刻は17時20分、いそげーとジェスチャーする野口を見て、焦るあかり。
同時に時計のほうを向いたことで、佐々木も仕事をしている事に気づく。いや、わかっていたのだが近寄る事がどうしても怖くて話かけれていない。
しかし、自分に渡した仕事を加藤からとはいえ押し返されたこと、良くは思っていないだろうと不安になるあかりは、意を決して、佐々木の元へ行く。
佐々木はあかりが近づいてくるのに気づいたようで、
「あかりさー、できるって言ったよね?それを他の人に頼っちゃったりして、あまつさえ俺まで巻きこむなんて信じられないよ」
思った通りご立腹な佐々木に、
「もうしわけありません。」
と深々と頭を下げるあかり。
「はぁー、仕方ない今日は飲み会に俺も誘われたからねぇ、部下想いな俺も残業させていただきますよ。」
と言う。
おもいもがけない言葉に「ぇ?」と漏らすあかりだが、
「なんだ、加藤さんから聞いていなかったのか?食堂使う代わりとなんだけどぉと言いながら俺も誘われたんだよ、だから俺も参加するからな。」
そう聞くと、またしても佐々木と野口に挟まれるのかという絶望感に襲われる。
あかりが少しの間、俯いて茫然としていると佐々木が、
「あと、今日な、これ手伝ったお礼はキッチリしてもらうぞ。今日の飲み会では俺の言う事を必ず聞く事。」
そう言いたい事だけ言い、手をふりふりとするとあかりを席に促した。
時計は17時35分になっており、時間をロスしたと焦るあかりは直ぐに残った仕事にとりかかる。
18時55分。
あかりは一通り自分の担当箇所を見直し、大丈夫、終わったわと仕事の終わりを安堵する。
急いで、野口に伝えにいくと野口と加藤、佐々木も終わってるようで今日の仕事は終わりだとわかった。
19時前には終われた事にこれで写真を部署内にばらまかれる事はないと安堵するあかり。しかし、その安堵と同時にこの後、加藤には前の写真を見せると宣言されている為、いっきに気分を落とす。
「よっし、片付きましたね。あかりちゃん、2人にちゃんとお礼言うのよー。」
そう笑顔で野口が言ってくる。
あかりは、そうだお礼は言わなくちゃと思い、3人に頭を下げて、
「手伝ってくださり、ありがとうございます。」
とお礼を言う。
加藤は、
「気にしないでー、さぁ、ぱぁっと飲みにいきましょうよ。」
と手を頭のところで振り食堂へ行こうとする。
ふと、佐々木を見ると、佐々木も、
「気にするな。」
と言い、食堂へ一緒に着いてくる。佐々木がどことなくいつもより楽しそうにしてるなぁと感じたあかりだった。
少し前までは、想像もできなかったであろう。
野口はあかりにとって一つ上の先輩だが、ほとんどの仕事は壇が教えてくれていた為、頻繁には話すことのない人だった。
加藤もあかりからしたら大ベテランで、少し嫌われている?と思っていた為、加藤が誘ってくれたことには驚いている。
そして、佐々木だ。普段からオフィスではほとんど業務の話ししかしない為、一緒にお酒を飲む関係になるなんてとあかり自身驚いている。
しかし、それは脅迫めいて半ば強引に参加させられている飲み会ではあるが。
一行が食堂につくと、野口は一目散に冷蔵庫へ行き、黒い色の袋に入った大きい袋を取り出してきた。
中身はお酒のようだった。まぁ、確かに職場の冷蔵庫にお酒が入っていたら不謹慎極まりない。そこらへんは野口なりに気をつかって、黒色の袋にいれて隠したのだろうと察するあかり。
「よーし、じゃぁ、出前頼むか、今日は俺が出すから何でも好きなの頼んでいいぞ。」
急な佐々木の奢り宣言で、喜ぶ野口と加藤。
それにつられて、あかりも「ありがとうございます。」と社交辞令のお礼を言う。
どこからか、加藤が出前のチラシを取り出すと、思い思いに食べたい物を言い合って、結果的にピザと寿司を注文する事になった。
待っている時間も暇なので、乾杯をして飲んでいこうという流れになった。
何故か一番若いあかりが乾杯の音頭をとることになり、あかりは恥ずかしながらも、
「皆様、お疲れ様でした。今日は私の分のお仕事も手伝って下さり、ありがとうございます。今日は楽しく飲みましょう。」
と、挨拶をして4人で乾杯をしていく。
最初の1杯はみんなビールを飲む流れだったので、あかりもビール片手に話をしていく。
普段どれくらい飲むのかや家がどのへんでどうやって通ってるのか、実家から通ってるのかなどの話しをしていく。
「ほら、あかりちゃん、ペースが遅いんじゃないの?」
「このお酒も美味しいのよ、ほらぐいっと飲んじゃって。」
あかりは、自分がお酒に弱いのはわかっているので1杯だけで終わらせたかったけれど、野口に煽られて最初の一杯を飲み干す。すると、すかさず野口が2杯目のおすすめの酎ハイを進めてくるので仕方なく少し飲んで、「美味しいです。」と感想を言う。
「だよねー、このシリーズ一通り買ってきたから沢山飲んでね。」
と、笑顔で言ってくる野口。目ではもっと飲めといっている気がした。
みんな、2杯目に入った所だろうか、ご飯がまだきてないせいもあってか、飲むペースが早いなぁと思うあかりだった。
そんな時、おもむろに野口は加藤にあかりの話しをしだす。
「ぁ、そういえば加藤さん知ってましたー?この前オフィスが少し臭かった時あったじゃないですかぁ?」
「ん、そーいえばあったわね。」
「あれの犯人ね、昨日部長から教えてもらったんですよぉ。」
あかりは待って言わないでと思ったが、酔いのせいか野口はいつもよりも饒舌になりぺらぺらと話すようになる。
「なんと、こちらにいるあかりちゃんなんですぅ。」
とケラケラと笑いながら話す野口。
それを聞いて、加藤が、
「あら、あかりちゃん、何か零しちゃったの?」
と、聞くとすかさず野口が、
「零しちゃったっていうかお漏らししちゃったんだよねー?もう23歳になるのにねぇー。」
と、あかりの顔を覗き込みながら言ってくる。
あかりは、
「ごめんなさい。」
と俯くと机の上の酎ハイをじっと見る。
「なになに、あかりちゃんその歳にもなって実はそんなお股が緩かったの?まぁでもね、出したい時は出す。無理しちゃ駄目よ、正し、トイレで出すのよ。」
と妙な励ましをしてくる加藤。
あかりはこくりと頷き、加藤に返事をする。
つぎに野口は、
「そうだ、あと加藤さんこれ見てみて下さいよ、実はね、昨日あかりちゃんがうちに来た時もお漏らしされちゃったんですぅ。」
そう言いながら、野口は加藤に携帯の画面を見せようとする。
これは防がなきゃと、席を立ち携帯を押さえにいこうとするあかりだが誰かにスネのあたりをコツンと蹴られ、痛みで机に腰を打つ。
おそらく蹴ったのは佐々木だろう。
きっと昨日の恥ずかしい写真の何かを見せてるんだと、キョロキョロと野口と加藤を見るあかり。
正直、心情的には今日はこのネタでいじられ続けるんだわと思っていたが、まだ料理もきてない段階で加藤に昨日の事をばらしはじめる野口に恐怖した。
野口が面白がりながらあかりの恥ずかしい画像を加藤に見せると、
「あっらー、あかりちゃんったら。気にいった所にはオシッコしてマーキングする癖でもあるのかしら。」
「その画像、あとで私の携帯にも送って頂戴ね。」
と加藤は笑っている。野口と佐々木もつられて笑う。あかりだけは恥ずかしさで一杯になり、またも、
「すいません。」
と、謝るばかりだった。
すると、謝るばかりのあかりに不満を感じたのか、加藤が、
「さっきから謝ってばっかりねぇ。さっき楽しい飲み会にしましょうって言ってたじゃないの。」
と、あかりの挨拶のことを揶揄してくる。
あかりは困ってあたふたしてると、佐々木の口から「何か面白いことをして盛り上げろ。」と言われる。
面白い事と急に言われてもと考えるあかり。
そこにピンポーンと鳴り、出前が着たのがわかる。食堂から社内の入口までは廊下を数歩歩けば着く近い距離だ。
一旦、出前を取りにいって誤魔化そうと考えたあかりは我さきにと立ち上がる。
そんなあかりの腕を誰かが抑える。野口だ。
そんな野口の手には食堂に備え付けでおいてある割り箸があった。
「やっぱ、飲み会の定番は顔芸じゃない?」
そう言うと有無をいわさずに野口があかりの顔を抑える。
すると、絶妙なコンビネーションで加藤が抑えられたあかりの鼻と口に割りばしを突っ込み、強制的に鼻の穴を上へ押しやり歯茎が見えるくらい口が開いたようにする。
辛くなり目を閉じようとすると、加藤はセロハンテープを取り出し、あかりの右目左目の上瞼に2枚づつ貼りつけて、目を閉じられないように固定する。
あかりは必死に抵抗したが、佐々木が後ろであかりの恥ずかしい土下座姿の写真をちらつかせてるのを見て、最終的には抵抗するのをやめた。暴れたらもっと酷い事をされるかもという不安と恐怖が脳裏によぎる。
あかりは自分の惨めな顔を見られまいと必死に隠すが、野口から無慈悲な事を言われる。
「じゃぁ、あかりちゃん。その格好で出前受け取ってきてね。」
「そ、、そんな、かんへんしてくふぁふぁい。」
割りばしのせいで上手く話せないあかりだが、ペシィと加藤にお尻を叩かれる。
「あかりちゃん?早くしないと出前の人が帰っちゃうでしょ。」
と言いながら、もう一度お尻を叩かれる。
あかりは嫌々ながらも立ち上がると、俯いていればバレないわ。と淡い期待をしながら入口へ向かう。
途中、佐々木に呼び止められ、お金を受け取ってから、あかりはお金を大事に両手に持ちながら、出前の待つ入口へ駆け足で向かった。
終始うつむいて対応していたおかげか宅配の男は気づかなかったようだった。
幸い、相手が180cm近くある男で視野的にも見えなかったのだろうと安堵するあかり。
ピザを受け取り、食堂へと運ぶと、食堂の入口から覗いていただろう3人はやや不満そうな顔をしていた。
「なんで、顔を上げて受け取らなかったの?うちの会社の印象が悪くなるでしょ?」
「野口さん、あかりちゃんの一つ先輩よね、ちゃんと教育しておかないと。」
そう言う加藤。
野口は、
「すいません。」
と言うと、あかりの体たらくにうんざりしたのか、あかりのお尻を「ぴしゃりっ」と叩く。
「ひぅ」と可愛い声を漏らすあかり。顔は先ほどの不細工なままだ。目をとじていない状態が続いたのと悔しさで目から涙がでる。
流石に、目を真っ赤に充血させているあかりを見てか、野口が目のテープを外して、割りばしもとってくれた。
しかし、これは優しさではなく、ただ次の変顔の準備だったのだ。
「さっきの顔だと、あかりちゃん、ずっと下ばかり見てるもの。次はこうしましょうか。」
そういうと、野口はあかりのスカートをガッと捲り上げその下に履いていたストッキングを脱がしだす。
何をされるか想像のついたあかりは「嫌だ嫌だ。」というが、またしても野口と加藤のコンビネーションにより靴を脱がされ、ズルっとストッキングを脱がされてしまった。
そして、その生暖かいストッキングをあかりの顔にズッポリと被せてから一度引っ張る野口。
普段の可愛い顔とはうってかわって、目が開いてないくらいに細くなり鼻の穴が開けられ上唇がまくれあがり、髪の毛がわかめみたいに顔に張り付いているあかりの顔を見て爆笑する3人。
酷いよぉと思っているあかりをよそに、
「次はお寿司屋さんがきますもんね、今度はちゃんとうちの会社は優良企業ですよって雰囲気の対応しないとね。」
そう揶揄う野口。
悔しさに一杯になりながらもあかりは「はぃ。」と返事をする。
「じゃぁ、身だしなみも気をつけないとね。あかりちゃん、服を脱ぎなさい。」
頭の中で「は?」と思い固まるあかりに加藤は再び服を脱ぐように要求する。
最近、雰囲気が柔らかくなってきてるかなと思ってた加藤にこんな事を言われ、やっぱり勘違いだったのだと落胆する。
それに何よりも流石にこの要求はのめない。
茫然と立ち尽くすあかりに、野口が、
「お寿司がきちゃうでしょ、早くしなさい!」
と言ってストッキングごしにあかりの左頬を叩く。
あかりは左頬を叩かれたことにより昨日の事を思い出し、スイッチが入ったように野口に怯える。
「早くしなさい!」
そう再び野口に怒鳴られるとあかりは、
「はぃっ。」
と返事をしてはブラウスのボタンを急いで外しはじめる。
ボタンを外し終えると、加藤が手を出しており、早く渡しなさいというジェスチャーをしてくる。あかりは大人しくブラウスから腕を抜くと加藤に渡す、次いでインナーを脱ぎスカート、ショーツと脱いでいく。
あかりはブラとパンツの下着姿になると、
「できました。」
とボソリと呟く。
佐々木達のことだ、これで許してくれるわけないとわかっていたが、いっきに全裸になる事は躊躇われ、下着姿で終わりにして欲しいという意味をこめて、「できました。」と呟くあかり。まして、今日は新しく加藤までもいる。また、自分の裸を初めての人に見せるのは躊躇われる。
そんな、あかりの気持ちがわかってか、
「あかりちゃん、私たち3人とも裸をみるのは初めてじゃないんだから、遠慮なく脱ぎなさい。」
と言う加藤。
どうにかこれで勘弁してもらえないかと思い佐々木のほうを見るが佐々木は先ほどきたピザを美味しそうに食べているところだった。
「なぁに?恥ずかしいの?仕方ないわねぇ、それじゃぁお酒の力を貸してあげる。」
そう言いながら近づいてきた野口があかりの口元だけストッキングを捲り上げて何かのお酒を近づけて無理矢理に飲ませる。
飲んだ瞬間にガツンという衝撃があり、かなり度数の強いお酒を飲まされたのがわかった。
あかりはフラッと足元がよろついたがなんとか耐えて、立ちなおす。
「あかりちゃん、10秒以内に全裸にならなかったら、もう一杯よ。」
そう野口に言われ、あかりはそんなの耐えられるわけがない。意識が飛んで酔っぱらってしまうと思い、言われた通りに、ブラのホックを外し、パンツに手をかけ自らズルリと脱ぎ去る。
こんなにサッサと脱げたのは実際のところ酔いがまわりはじめていたからだろう。
全裸になったあかりは意識をちゃんと保たないとと足に力をいれて手を膝につき前を向く。
「あら、あかりちゃん、写真じゃしっかり見えなかったけどやっぱり陥没しちゃってるのね。」
と、言いながらあかりの右乳首をなめわますように見る加藤。
ついで下の毛も見ると、
「こっちはボーボーじゃないの、男に見せる事がないのかしら、しっかりお手入れしないと駄目よ。」
とあかりの恥ずかしいところを評価してくる。
あかりが恥ずかしさに耐えて立っていると。
「ピンポーン」と、チャイムがなる。お寿司のデリバリーがきたようだ。
野口が入口にあかりを押しやろうとするがあかりはこんな格好じゃ出れないと野口にしがみついて必死に抵抗をする。
そんな様子を笑いながら楽しむ3人。
あかりが必死に抵抗するからか、野口は仕方なさそうに椅子の上に置いてあった紙袋をゴソゴソとする。
紙袋から出てきたのは、グレーのオフショルダーで胸元がしっかりと見えるタイトワンピースだった。
こんな状況じゃなければ、可愛く着れる事もできたかもしれない服だが。全裸でこんなのを着たら厭らしさが増すだけだった。
「ピンポーン」2度目のチャイムが鳴る。
「ほら、帰っちゃうわよ、あかりちゃん急ぎなさい。」
野口にそう言われて急いでワンピースを着るあかり。
いざ着てみるとやはり、胸元はバックリと開いており、乳首の上スレスレでなんとか隠している。
下にいたっては引っ張らないと見えてるのではないかというくらいの短さで着てはみたもののこんな格好で出なきゃいけないの?とあかりは戸惑う。
「ほら、急がないと。」
そんなあかりの様子を気にもせずに早く行けと命令する加藤。
こんなセクシーな恰好でストッキングを被り変顔をしてる女が出たら宅配の人は驚くに違いない。
あかりが早く出ようとしない事にイラついたのかいきなり加藤があかりの右乳首を一度押し込んで根本から摘まんで引っ張り出す。
「はぅぅうんん。」
と情けない声をあげるあかり、それと同時に股間がジュンとしたのを感じる。
わ、わたし、今ので感じてしまったのと思いながらも、信江に右乳首を引っ張られながら、「早くでなさい。」と命令され大人しく頷き、入口へ向かう。
入口に着くと扉を開けるあかり。
目の前には165cmくらいの若い男が立っており、あかりのストッキングで伸ばされた不細工な顔をみるやいなや、「ぇ?」と言いながら後ろに引いて笑っていた。
お客様の顔を見て笑うなんて失礼極まりない事だが、あかりの顔にプラスしてセクシーな恰好のアンバランスがツボに入ったのだろう。
宅配の男は笑いをこらえる為か、目を下に向けながら、
「ぇと、お会計は4200円です。」
という。
あかりはそれを聞いて、自分がお金を持ってきていない事に気づく。
しまった取りに戻らないと、と考えていると、後ろからパタパタと音が聞こえてきて、
「すいませーん、この子お金もっていくの忘れてて。」
と言いながら野口が駆け寄ってくる。
「ごめんなさいね、こんなストッキング被った顔ででてきちゃって、びっくりしたでしょ?」
野口はわざとらしそうに謝りながら、宅配の男に話しかける。
「え、ええ、ビックリしちゃいました。」
と苦笑いしながら答える男。
「ちょっと中で悪ふざけしちゃって、この子そのまま出ちゃったんですよぉ。」
「服もまぁ、こんなの着て出てきちゃって、乳首が浮いてるじゃないのっ。」
そう言うと野口は男の前で先ほど加藤に引っ張られ勃起してしまったあかりの右乳首をグニッと握り潰す。あかりは貯まらずに「ああん。」というと、感じたのと酔いで足に力が入らないのとで壁にドンッともたれかかってしまう。
その光景に男は唖然としていた。
「あら、ごめんなさい、お金だったわね。」
そう言いながら野口は宅配の男に5200円を渡す。
男は計算すると、1000円札をポーチから取り出し野口に渡す。次に出前を取り出すと野口があかりの方にとジェスチャーするのであかりは両手を出して出前を受け取った。
「で、では有難うございました。」
そう言って男が後ろに振り返ると、
「ずるっ」
と音がしてあかりの両の胸がワンピースから零れ落ちる。
男の視界に入ったか入らなかったか絶妙なタイミングだった。声をあげそうになるあかりだが、その声のせいで男が振り返ってきたら終わりだと思い、声を押し殺す。扉が完全にしまると「うぅぅ。」と悲しそうな声をあげるあかり。
ワンピースを上にあげて胸を隠したいが両手が塞がっており上げることができない。
その状態のまま野口に「ぱしんっ」とお尻を叩かれる。
「じゃぁ、戻るわよ。」
野口は楽しそうにあかりの前を歩いていく。
胸を露出したままお寿司を運んでくるあかりを見て、佐々木と加藤は楽しそうに笑っていた。
「あら、サービスがいいわね、あかりちゃん。」
そう言いながら、加藤はあかりからお寿司を受け取ると机の上に置いた。
「でも、お金忘れて野口ちゃんに持っていかせるなんて、なってないんじゃないのぉ?」
加藤はそう言いながらあかりの右乳首を再び強く摘まんでぐいぐいと引っ張り出す。
「あん、そんな、ごめんなさぃ。あん。」
感じながら謝るあかりを見てから、加藤はまたズルリとあかりの着ているワンピースを脱がせて、顔につけているストッキングを抜き去る。
今日は服を着ている事が許されないのねと諦めるあかり。
視界が晴れてあたりを見回すと野口と加藤は近くにおり、佐々木は遠くからなめまわすようにあかりを見ているのに気づく。
「じゃぁ、お寿司も来たことだし頂こうか。」
佐々木がそう言うとみんな思い思いに食べだす。
あかりも野口と加藤にすすめられながら大好きなサーモンを食べる。
あらかた食べ終えた頃だろうか、野口と加藤は3杯以上は飲んでいるようだ。あかりも無理矢理すすめられ断れないままにあれから6杯は飲んでいた。
酔いのまわりきったあかりは顔を真っ赤にしている。
「ねぇ、あかりちゃんってさ、今まで何人の男と付き合ったの?」
そう質問する野口に「学生時代に1人です。」と答えるあかり。
その後、あかりの学生時代は何度か告白はされたが、結局付き合ったのは一人だけで、キスだけして、疎遠になってしまい、なんだかんだで別れてしまったという話をする。
「じゃぁ、あかりちゃんは処女なんだぁ?」
と念押しで確認してくる加藤。
「はぃ。」
と恥ずかしそうに頷くあかりを見て加藤が、
「ぇー、でもそんなモテてたんなら、1回くらいはあったでしょー。怪しいなぁ、確認しないとぉ。」
加藤の突然の提案に「ひぇ」と言いながら身体をのけ反らせるあかり。
「あ、あの、確認って何をするんですか?」
「そんなの指を少しいれるだけよ、ほらあかりちゃん立って。」
そう言いながらあかりを席から立たせ、自分のほうに向きなおらせる加藤。
「じゃぁ、足を肩幅まで開いて。」
言われた通りに開くあかり。
「あんまり暴れないようにね、間違って傷でもつけたら大変よ。」
そう言いながら加藤があかりの膣口の中に人差し指をいれようとする。
「ぬぷっ」とした感触の後にグチュグチュに濡れている事に気づく。
「ああん、、ん、、いたいっ。いたいですぅ。」
そうあかりが大きい声を上げると、
「本当のようね、確認終了~。」
といって加藤は指を抜き取る、そして当然かのようにあかりの口の前まで指を持っていき、指を咥えろと訴えてくる。
昨日の野口と同じように加藤の指を咥えて綺麗にするあかり。
同時にジュンジュンと自分の股間が熱くなっている事に気づく。
「あらあら、私の指ってそんなにおいしいのかしら。」
そう嬉しそうに加藤は言うとまた席に着いた。
すると、野口が、
「じゃぁ、確認もできた事だし、あとはあかりちゃんには宣言をしてもらわないとね。」
突然の事になんの事と思うあかりだったが、野口がハッキリと言う。
「あかりちゃんは、ここにいる3人に迷惑をかけてるんだから、もう私たちには逆らったら駄目よ?」
「私たちの言う事は絶対なの。もう全裸だって見てるし、写真だってあるしね。」
そう言いながらあかりの裸の写真を携帯画面に出し、何枚もスクロールする野口。
全部の写真を3人で共有したのかと絶望するあかり。
「そ、そんな、もう今日で許してもらえないでしょうか。」
そう俯きながら上目づかいであかりは頼んでみたが、当然答えはNOだった。
「あかり。さんざん情けない裸を見せながら俺たちに迷惑をかけてムシが良すぎるんじゃないか?」
今日は終始見てるか食べてるだけだった佐々木が突如立ちあがり、あかりの前まで来る。
すると、突然、あかりのマンコに右手でベシッと平手打ちをする。
「しかも、感じてベタベタになってるときてる。本当は見られるのが好きなんだろ?」
そう言いながら、佐々木が濡れた右手をあかりの顔の前に持ってくると、あかりの左頬に塗り付ける。
直接的にそんな事を言われながらも、自分の股間がまたジュンと濡れている事に気づくあかり。
私、喜んでるの?そんな、こんな変態がやる事で。と戸惑うあかり。
佐々木が男だからだろうか、野口や加藤に虐められる時よりも触られた時に敏感に反応してしまう。
「わかったか?あかりはこれから俺たちの奴隷になるんだ。」
佐々木がそう言うと、「奴隷」という言葉に目を丸くするあかり。まして、それが自分の事だなんて。
パシッパシッとあかりのマンコを軽く平手打ちしながら佐々木は確認する。
「わかったか?」
黙るあかり。
「バシンッバシッ」
「痛いっ」
佐々木の容赦ない平手にあかりは足を閉じて手で押さえて後退る。
「返事は?」
そう言う佐々木に、
「はい。」
と答えるあかり。心が折れてしまっていた。
その様子を加藤は楽しそうに眺めており、野口は呆気に取られていたようだった。
恥ずかしさに足を閉じ、腕で胸、手で股間を覆い隠しながらあかりはモジモジとしている。
そんなあかりを佐々木は一通り眺めると椅子に座りながら次の命令をした。
「じゃぁ、奴隷契約をしてもらうぞ。あかり?わかったな?」
奴隷契約だなんて何をさせられるのと不安になりながら、あかりは渋々、
「はい。」
と返事をする。
「よし。じゃぁ、まずは両手を顔の横まで持ってきてダブルピースだ。」
そんな事したら自分の股間を隠せないと思うが、佐々木の目を見ると圧に負け素直に両手を顔の横に持っていく。
「返事がないぞ?」
そう指摘してくる佐々木の顔は真剣であかりは怖くなる。
慌ててあかりが、
「はい、ごめんなさい。」
と言うと、佐々木は椅子に深く座り直しながら、
「次は両手でピースだ。」
と命令をする。
今度は、
「はい。」
と返事をしながらピースをするあかり。
左乳首がいつもよりツンと突きあがり、股間の湿りを感じるあかり。
こんな恥ずかしい事されてるのに感じてるなんて変態なんだわ、私。
「じゃぁ、次はがに股だ。足を肩幅の倍くらいに開け。」
「はぃ。」
あかりはそう言うと、右足をジリジリと動かしながら足を開く。
「もっとだ。」
「はい。」
佐々木からの注意にビクリとしながらも足を開くあかり。
股間が空気により触れて恥ずかしくなる。
「よし、そのまま膝を曲げて腰をおろせ。」
佐々木からの命令にあかりは、「はい。」と言いながら腰を下ろしていく。
佐々木が再び「よし。」というと、そこには全裸でがに股ダブルピースをしている情けないあかりの姿がある。
近くでその様子を見ていた野口は、佐々木さんスゴッ。普段積極的に会話をする事はないがあかりに命令する佐々木からは絶対に逆らえない圧が出ており、野口は驚く。
一方、加藤はいままで何人かの女を一緒に調教してきた共犯者であり、過去にそういう佐々木を見てきているので驚きもせず、ただ楽しそうにこの光景を眺めていた。
「あかり、指が曲がっているぞ?」
そう言われ、焦って返事をしながらピースの指をピンと伸ばすあかり。
「じゃぁ、次はそのポーズのまま、この文章を大きな声で読み上げろ。」
そうしてあかりの前に突き出された紙には、
「私、鈴本あかりは本日より皆様、さかえやめぐる商事の性奴隷になる事をここに誓います。どうかこれから私を立派な肉便器になれるよう躾けてください。よろしくお願いします。」
と書かれていた。
肉便器だなんて、と怯むあかり。こんな恥ずかしい事を言わなきゃいけないの。しかもこれを言ってしまったらもう取返しがつかない。と考え込み俯く。
数秒あかりが黙りこむと、佐々木は引き出しから鉄製のフライ返しを取り出しながら、机にパシリっと当ててあかりの方を見る。
「どうした?言えないのか?」
あかりはこのままでは叩かれるとわかり、嫌々ながらも屈辱的なセリフを言い始める。
「私、鈴本あかりは本日よりみなさま、さかえやめぐる商事の性奴隷になる事をここにちかいまふ。どうひゃこれきゃらわたひをりっぱなにくべんきになれるひょうしつけてくだひゃい。よろしくおねがいひます。」
抵抗感か恥ずかしさからなのか、言葉になってない声を出すあかり。
そんな宣言では、佐々木は満足せず、
「何言ってるかわからないぞ、こんな事もまともに言えないのかっ。」
と言いながらあかりの腕をフライ返しで「ぴしりっ」と叩く。
「すいませんっ。」あかりは謝ると、佐々木に促され、もう一度読み上げる。
「私、鈴本あかりは本日より、皆様、さかえやめぐる商事の性奴隷になる事を、ここに、誓います。どうか、これから、私を、立派な、肉便器に、なれるように、しつけてください。よろしく、おねがいします。」
所々言葉を区切りながらでもハッキリと言いいきったあかりだが、今度は顔をピシリと叩かれ佐々木に、
「もっとスラスラと言え。あと、声が小さいぞ。」
と、やり直しを命じられる。
あかりは「はい。」と返事をすると、再び、
「私、鈴本あかりは本日より皆様、さかえやめぐる商事の性奴隷になる事を、ここに、誓います。どうか、これから、私を立派な肉便器に、なれるようにしつけてください。よろしくおねがいします。」
必死に言い切ったあかりだがそれでも佐々木は、
「声が小さい、もっと大きな声で!」
と言いながら今度はあかりのマンコをフライ返しでピシリと叩く。
がに股状態のあかりのマンコに一切抵抗する物はなく、あまりの痛みにあかりは、
「ひゃいっ!」
と大きな声をあげながら飛び跳ねて返事をする。
それを横で見てた、加藤が口を開けてきた。
「佐々木さん、ちょっと提案なんだけど、あかりちゃんって元々声が小さいのよね。このままじゃ、いつまでたっても終わらないと思うの。」
「そこで、発声練習させたいんだけど、どうかしら?」
そう言われた佐々木は、
「発声練習か、まぁ、そうでもしないとずっと終わりそうにないもんな。」
「いったい、どういう風な練習をするんだ?」
加藤が佐々木に何やらよからぬ提案をしているのはわかる。あかりはそのやり取りを不安そうに聞く。
「人間ってさ、痛い時は大きな声が出せるのよね、だからさ、これから皆でぶっ叩きましょうよ。」
加藤からの提案にあかりは青ざめる。
ぶっ叩くだなんて、恥ずかしさとは違う。単なる暴力じゃない。痛いのは嫌、痛いのは嫌だと思うあかりはがに股ダブルピールを崩して、両手を合わせ加藤に近づきながら、
「ごめんなさい、ごめんなさい、次はしっかりやるのでぶつのはやめてください。お願いします。」
と、懇願する。
すると、
「びしゃんっっ」
あかりのお尻に鋭い痛みが走る。
後ろには怒った顔をした佐々木が立っており、
「誰がポーズを崩していいって言った?」
とあかりと睨みつけている。あかりはハッとすると、直ぐに佐々木の前でがに股ダブルピースの姿勢を取ると、
「もうしわけありませんっ。」
と謝る。
「ピシリッ」あかりの股間にまた痛みが走る。同時に股間からは愛液が少し垂れていた。
「気をつけろ。」と佐々木は言うと今度は右手であかりの左頬にビンタをする。
「ご、ごめんなひゃい。」
いつの間にか叩かれるのは当然になっており、いかに佐々木達の機嫌を取るかに集中してしまっているあかり。
「ぶつのはやめてくださいってねぇ、そう?じゃぁ、この方法が良いかしらねぇ。」
そう言うと加藤は食堂に置いてあったガムテープを持ってこちらに近づいてくる。袋には超強力と書かれている。
「あかりちゃん、可愛い顔でスタイルも良いのにお股の毛がボーボーで残念なのよねぇ。」
「私がもっと良い女にしてあげるわ。」
加藤がガムテープを30cmほどのサイズに切り取る。
あかりは嫌な予感がし、
「ごめんなさい。勘弁してください。ゆるじでぐだざい。」
と言うが、もう手遅れだった。恐怖からがに股ダブルピースを崩すこともできずになすすべなく股間にガムテープをぺたぺたと貼られるあかり。
「うーん、やっぱり毛が残念ね、ガムテープ一枚じゃ隠れないもの」
しゃがみ込みながら加藤はあかりのヘソの下あたりからお尻の穴にかけてガムテープを貼り、しっかりとつくように上から何度もぺたぺたと押し付ける。
「あ、、あん。」
これから激痛がくるとわかっているのにガムテープの上から刺激されて感じてしまうあかり。
「じゃぁ、あかりちゃん、大きな声をしっかり出すのよ、わかった?」
そう言うと、加藤はニヤニヤとしながら野口と一緒にカウントを始める。
「3、2、1」
ごくりと唾を飲み込むあかり。
「ゼロ!」
そう言うと加藤はお尻の方のガムテープの端を持ちながら前にめがけて身体を立ち上がらせながらいっきにガムテープを引きはがす。
お尻の穴からマンコ、クリトリスのほうにまでビリビリびりぃと走るじんじんとした痛みにあかりは吠える。
「うぁあああぁあああん、あ゛あん、あ、あ゛ん、ああああああいたいよぉぉお!!、あああーーんっ!!」
涙を流しながらポーズを崩して顔から床につっぷして崩れ落ちるあかり、相当な激痛だったのだろう。
「あ゛あ゛んんんーーー、んーーーー、い゛だい゛よぉお゛お゛お゛。」
そう叫びながら床に転がるあかりを楽しそうに笑いながら見つめる3人。
すると、佐々木が、「ポーズを崩すんじゃない!」と言いながらフライ返しで1発、2発、3発とあかりのお尻をぶつ。
更なる痛みに床に転がるあかりだが、佐々木の尻叩きは止まらない。
4発、5発、6発と叩かれ、10発目になるとあかりも立ち上がってがに股ダブルピースをしないと止まらないという事に気づき、泣きながらも手を床について立ち上がろうとする。
しかし、あかりが身体を持ち上げ、足を開いた所で佐々木のフライ返しはあかりのスネを打つ。
「びしゃんっ!!」
「あ゛っあ゛あ゛んんんーーーーーーっ!!」
あかりは大声で叫び声をあげながらまたも崩れ落ち頭を床にうつ。
両手で叩かれたスネを必死にさすって痛みを和らげようとするが、そこでまた無防備になったお尻に「ぴしゃんっ!」と佐々木のフライ返しが責め立てる。
「あ゛あんーー、えっぐ、いだい゛よぉ゛ぉぉ。」
何度も大声で泣き叫ぶあかり。
佐々木の容赦のないスパンキングを目の当たりにして呆気に取られる野口。
実は、野口としてはあかりを辱め、その優越感に浸ろうという気持ちで今回の飲み会に参加したわけだが、奴隷契約、佐々木の暴力をみて、少しひいていた。
しかし、自分が想像してた以上に無様に泣き苦しみながら呻くあかりを見て興奮せずにもいられなかった。
私ってSっ気があったのね、と考える野口。
また10回ほどあかりのお尻を叩くと真っ赤に腫れあがった尻を見ながら佐々木は加藤に、
「どうだ?こっちのほうが良い発声練習になってるんじゃないか?」
という。
そう言われると加藤は悔しそうな顔をして、
「ちょっと、あかりちゃん?ぶたれる方が好きなのかしら?」
「私のやり方じゃ、本気で叫べないっていうの?」
そう言いながら床にうづくまるあかりの左胸、右胸にガムテープを貼り、「ビリリッ」といっきに引き剝がす。
「い゛い゛い゛ーーぃ。。」
大声で叫ぶというよりかは唸り声を出すあかり。
加藤は満足しないのか、再度左胸、右胸、マンコとガムテープを貼っては、「びりりっ」と引き剥がしてまた何度も貼っては剥がしてをしてくる。
あかりも途中手で防ごうとするがその度に佐々木に手の甲をぶたれて抵抗ができなかった。
信江が5、6回は股間のガムテープを剥がした頃だろうか、股間付近はあかりの愛液と軽く漏れ出た尿で湿っており、張り付き具合が悪くなってきた。
その頃にはあかりは叫びすぎで喉が枯れ始めていた。
その状態を見て加藤も、
「ほーら、やっと腹の底から大きな声がでるようになったじゃないのぉー!」
と喜びながらあかりのツルツルになったマンコに平手打ちをしながらあかりを褒める。
「じゃぁ、まずは変態ポーズを取ってから宣言だな。」
と、容赦なく命令する佐々木。
あかりは、起き上がろうと手を床につくが散々佐々木に手の甲をぶたれた痛みに崩れ落ちる。
そんなモタつくあかりに苛ついたのか佐々木があかりの頬に「ビシャンッ」とビンタをする。
頭が揺れるほどの痛みのビンタになんとか耐えながらあかりは再度手をついて起き上がろうとする。
が、全身に走る痛みのせいで思うように起き上がれずに床に倒れてしまう。
「おいおい、あかり。いい加減にしてくれよ。俺たちはそんな船上でばたばたしてる魚を見たいんじゃないんだぞ?」
「起き上がるの手伝ってほしいのか?」
あかりは自分の力で起き上がることは直ぐにはできないと思い、
「はぃ゛ぃ。」
と返事をしてしまう。
すると、佐々木に髪の毛をガシッと掴まれそのままブチブチという音とともに垂直に頭を持ち上げられてしまうあかり。
頭皮に激しい痛みを感じる。
「ぶぬぅぅ゛ぅーーうーーっ。」
頭の痛みに耐えて起き上がらされるあかりは顔に力が入ったのか目を強く閉じて、鼻からは勢いよく鼻水が「ぶじゅうう」と吹き出る。
その顔を見て笑う佐々木、加藤、野口。
野口は、暴力に支配される雰囲気に戸惑いながらもあわせて笑っていた。
ここで止めに入ったら私にも被害が及ぶかもと怖くなってしまっていたのだ。
佐々木に髪の毛を掴まれなんとか立ち上がったあかりは自ら足を開くと泣きながらも手を顔の高さまで上げてピースをする。
「うぇぇえん、ひっぐ、ぇぇん。」
と情けなく泣き続けるあかり。
そんなあかりに苛ついてか、容赦なくあかりのまんこに下からすくい上げるように蹴りを入れる佐々木。
「バンッッ!」
「あぐっっ、ぅぅぅ。」
と叫び声をあげながら足を閉じそうになるあかりに、
「崩すなっ!」
と、一喝する佐々木。あかりは情けなくうめき声を上げながらもがに股ダブルピースを維持する。
相当な勢いで蹴り上げていたので今にもうずくまって回復に努めたいあかりだがこれ以上の痛い事されるのは嫌だと必死に足をガクガクと震わせながらも我慢をする。
「よし、じゃぁ、奴隷宣言を言え。ちゃんと大きな声でな。」
そう佐々木に促されると、あかりは恥ずかしい変態ポーズをしながら深呼吸をして、息を整える。
今は集中しなきゃと自分に言い聞かせて泣くのも我慢しながら必死に声を張り上げた。
「わたしっっ!!すずもとあかりはっ!!
ほんじつよりっ!みなさまっ!
さかえやめぐる商事のぉっ!!
性奴隷になることをっ!
ここにっ!!
ちかいますっ!!
どうかこれからっ!
わたしをりっぱな肉便器にっ!
なれるように!
しつけてくださいっ!!
よろしくおねがいしまっすっ!!」
食堂に響き渡る声で高らかに叫ぶあかり。
それを聞いて満足したのか佐々木は椅子に腰かけ、加藤は拍手をしながら「よろしくねーっ。」とあかりに声をかける。
野口もこうなったら後戻りできない。これからあかりを墜としてやるわ。と意を決して加藤同様拍手をしながら「よろしくぅ。」と声をかけた。
あかりは大声で奴隷宣言をし終わると、崩れ落ち食堂の床で寝ころびながら泣きじゃくる。
そんな、あかりをよそに佐々木は加藤と野口に声をかける。
「じゃぁ、そろそろお開きにしようか。あとは俺がやっておくから加藤さんと野口さんは帰っていいよ。」
佐々木は不気味な笑みを浮かべながら加藤と野口に帰るように促す。
そう言われると加藤は素直に「わかりましたよ。」と言うと帰り支度を始める。
野口は佐々木とあかりを二人だけにして大丈夫なの?と思いながらも加藤が大人しく佐々木に従っているのを見て同じく自分の荷物をまとめる。
加藤は帰る前にまだ泣きじゃくるあかりの元に寄ると座り込んであかりの上半身を起こしてあげる。
涙と鼻水で不細工になった顔を見ると、ハンカチを取り出し、ぬぐい取って綺麗にしてくれた。
「そんな不細工な顔してちゃ、佐々木さんを満足させれないぞっ。」
そう言う加藤の目は、まだ終わりじゃないぞと言っていた。
「じゃぁ、部長、奴隷ちゃんお疲れ様でしたー。」
加藤の奴隷ちゃんという言葉が自分の事を言っていると思うと胸がぎゅっとするあかり。
加藤が部長に会釈して帰るのに続いて、野口も、
「部長、お疲れ様でした。あ、あと、ど、奴隷ちゃんも、お、お疲れ様。」
そう言うと軽く会釈して食堂から出て行った。
野口が最後に言葉にどもってしまったのも本来の自分の想像より堕ちてしまったあかりに同情してしまったからだろう。
その後、野口は加藤と一緒での帰り道であかりが野口の悪い噂を流していたのは嘘である事を知らされる。
何でそんな私まで巻き込んであかりを嵌めるような事をと文句を言いたかったが今日の佐々木と加藤のあかりへの仕打ちを思いだし、この二人に反抗したら自分も酷い目に合わされるかもと思い、恐怖で言葉がでてこない。
そんな黙った野口を見てか加藤は、
「それとね、野口さん、あなた後半はあかりちゃんに同情しちゃってたでしょー。」
自分の心の中を見透かされて動揺する野口。
「そ、そんな、私は別に。」
そう言う野口を優しい目で見ながら加藤は、
「いいのよぉ、あなたはそのポジションなんだから。」
は?と思った野口だったが加藤は続けて話す。
「あなたは、あかりちゃんが壊れないようにたまにフォローしてあげればいいのよ。」
「前の子はフォロー役の子がいなくてね、直ぐ壊れちゃったもの。」
「せっかく、2年も待ったんだし、今回はなるべく長く楽しみたいしね。」
あかりのフォロー?前の子?2年も待った?
そして、佐々木と信江は過去別の女にも同様の事をしている事を知り、恐怖する。
その後も、加藤から過去の事を色々と聞きながら引き返せない所にきてしまったなと悟る野口。
そして、最後に佐々木には絶対に逆らうなとだけ言われて加藤と別れた野口だった。