珠里の記録4~砂場遊び~

小説

少年に声をかけると一緒に遊んでいた男の子2人も寄ってきた。

珠里がもじもじとしているので割って入る優雅。

「こんにちは~。君たちはいくつなの?」

優しく聞くと、「○○歳です。」と少年が答えてくれた。

「あのねぇ、このお姉さんが砂場で遊んだ事がないっていうから、一緒に遊んでほしいんだけど、いいかな?」

ニコニコの笑顔で話しかける優雅。

少年達は3人で顔を見あわせると、

「わかりました、いいですよ!」

「いいよー、いこいこっ!」

「遊んだことないのぉ?楽しいよっ!何する何する!」

可愛いお姉さんが遊び相手をしてくれるのが嬉しいのか3人は断るそぶりも見せないまま笑顔で砂場まで駆けだした。

珠里が最初に話しかけた子がリーダー格なのだろうか。受け答えが丁寧だが、子供らしいあどけなさも残る少年だった。

公園の奥角にある砂場に少年達は走っていくと、手招きして優雅と珠里を呼ぶ。

「はやくはやくぅ~!!」

恥ずかしがってるのだろう、もたつく珠里のお尻を3人に見えない角度から「ぱしんっ」と叩き、

「駆け足で行け。あと俺とあの子達にも逆らうなよ。」

そういうと身体を一瞬びくんっとしながら、「はい。」と言い珠里は裾が捲れないように気にしながら3人の元へ駆けていった。

「ねぇ~、何する~?何つくる?」

「山!山作ろうぜ、今までで一番大きいやつ!」

「お姉ちゃん、山作れる~?でっかいの作るんだよっ」

何がそんなに嬉しいのか3人は気にする事もなく砂場の真ん中に砂を集めだす。

少年達がしゃがみこんで砂を集め出すと3人とも気になっていたのか、真ん中で立っている珠里の裾付近をチラチラと見ているようだ。

精通しているかどうかの年頃だ。性への知識もまだ怪しいだろうが女性への身体には興味を持っているようだった。

「お姉ちゃんも作ろうよ。」

「手でがーっと砂集めて、ここに置くんだよっ!」

そもそも自分から遊ぼうと誘ったのだ。そう言われると断れるわけもなく珠里は膝をついてしゃがみ込んだ。

少年達がしているいわゆるウンコ座りなんかをしたら自分の股間が丸見えになるとわかっていたのだろう。自分の足が砂まみれになるのを覚悟で砂場に座り砂を集め出す。

相変わらず固い珠里に優雅は、

「もっと、トークして場を盛り上げろ。」

と無茶振りをする。

簡素な命令をする理由は、こんな適当な指示でわたわたする珠里を見るのが面白いからにほかない。

優雅からの指示という事もあり、口を開く珠里。

小学生相手にも緊張しているのか唇が小刻みに震えていた。

「そ、そういえば、まだお名前聞いてなかったね?」

少年達は少し警戒したそぶりを見せると、少し茶髪気味の子が、

「名前って聞く側から教えるんだよ~。」

と生意気にも言ってくる。

そう突っ込まれてハッとしながら、珠里は、

「あ、そうだ。ごめんね。わたしは野田 珠里っていうの。」

何もフルネームを答える事はないだろうにと優雅は思いながら聞いている。

すると、少年達の目が自分に向いている事に気づいた。

「優雅だ。」

と短く名前を教える。

すると、警戒心を解いたのかリーダー各の少年から自己紹介が始まった。

「僕は、タクトって言います。」

黒髪の典型的なお坊ちゃん系という感じだろうか勉強ができそうな雰囲気のある子だった。

「はい!俺はユウキ。」

茶色がかった少年は元気に名前を言う、ちょっとやんちゃそうな子だ。

最後に、

「僕はトシキって言います。」

黒髪短髪で小太りな少年も自己紹介する。

「そうなんだぁ、みんなよろしくねぇ。」

緊張がまだ解けないのかまだ所々震える声をしている珠里。

よく喋るタイプなのだろうユウキが話し出した。

そして、3人とも同じ学校の同級生で放課後はこの公園でよく遊んでいるとの事を教えてくれた。

「お姉ちゃんたちはこのあたりに住んでるの~?」

「ぇ、ううん。隣町に住んでるの。」

「へー、そうだんだ。今日はデートなのぉ?」

カップルと思われていたのだろうか、ユウキはニヤニヤしながら聞いてくる。

「う、うん、そうなの。」

珠里は顔を紅くして俯きながら答える。

「カップルだー、どれくらい付き合ってるのー?」

「ぇ、あの、ぇと。」

本当はカップルじゃなくて主従関係ですなんて言えない珠里。

「うん。最近付き合いだしたばっかりなの。」

優雅は自分の事を振った女が目の前で勝手に自分と付き合ってるという設定を作っている事に若干苛つきながら、「本当は俺の肉便器だろ。」と心の中で思う。

おどおどとしながら後ろに立つ優雅の方を振り向く珠里。

苛立っている表情とわかると少し泣きそうな表情をして、また少年達と話し出す。

いつも何時くらいまで遊んでるかや学校の話しなどを受け答えする珠里。

自分なりに股間を覗かれなようにしているのだろう、前傾姿勢になっているせいで砂を弄っている時に時折ワンピースの上の方が浮きブラジャーが少年達の目に晒されていた。

しばらくすると、高さ50cmとまではいかないだろうが中々に大きな山が砂場に出来上がっていた。

すると、

「トンネル掘ろうよ。」

タクトが言い出すとユウキとトシキも賛同する。

トシキは珠里の横にくると、山が崩れないように掘方をレクチャーしだした。

見様見真似でトシキの真似をして穴を掘る。

真向いのユウキからは山のせいで見えないのが残念だろうが、掘れば掘るほど前のめりになる珠里の胸がタクトとトシキには十分すぎる程見えている。

そして、後ろに立っている優雅からはお尻の割れ目がチラチラと覗き見えていた。

「こんな所で下半身を露出して、惨めなやつだ。仕方ないから俺が周りから隠してやろう。」

そう思いながら眺めている優雅は間抜けな姿の珠里を守る事で悦に浸っていた。

「まだぁ?まだ開通しないかなぁ?」

4人が掘っている穴を繋げたいのかトシキはせっせと穴を掘る。

すると、ようやく繋がったようだ。

「ぁ、きたきたっ」

「ぉ?ぉ、やったー。」

「あ、あははっ」

4人は4つの穴が繋がったのがそんなに嬉しいのかはしゃぎ出す。

すると、珠里はより一層と山に前のめりになっていた。誰かが珠里の右手を穴の中で握っているようで左手で身体のバランスをなんとか保ちながら珠里は困惑していた。

タクトとトシキは目覚め始めのエロい感情をむき出しにして胸を覗き見ていた。

「ぉ、やったじゃないかー。」

ふいに優雅が声をかけ出す。

子供の遊びを見続けるのも飽きるし、そろそろお楽しみタイムを始めるかと思った優雅が提案する。

「じゃぁ、次は棒倒ししようじゃないか。」

棒倒しとは山の頂上に棒を立ててその棒が倒れないように順番に砂を削り取っていく遊びだ。

3人がその提案に「やろやろー!!」と乗る気になったので先ほど買ったスコップを珠里に渡して山に開けた穴の修復を始めさせる。

山が元の形に戻った頃にはスコップはローテーションで使われタクトが持っていた。

タクトがスコップの裏で「パンパンッ」と叩くと先ほどよりも頑丈そうな山になっていた。

「じゃぁ、始めようか。」

言い出したのは優雅だが、自分は参加せずに相変わらず珠里の後ろで見ているだけだ。

しかし、少年達もそこは何も言わずにお姉ちゃんが相手してくれればいいやという感じだった。

頂上には棒の代わりにスコップが持ち手の方から刺し込まれ、これを倒した人が負けというルールになった。

「じゃぁ、俺から~♪」

元気なユウキはそう言うと、4分の1くらいの砂を一気に削り取る。

「おぉ~、すげぇ~」と歓声が沸く。珠里もそれに合わせて愛想笑いをしていた。

「じゃ、次は僕ね。」

タクトが山に手をかけると両手一杯の砂を掻きだす。

次にトシキが砂を取ると、珠里と続き、再びユウキに順番が回った。

3巡目の頃には大分山が削れており、そろそろスコップが倒れるかもという状態になっていた。

ユウキが大きく取るせいでタクトとしゅりの前の砂は極端に少なくなっている。

タクトは自陣の砂を小さく取る。

トシキは余裕がない珠里の前の砂を削り取りながら順番を珠里に回した。中々のチームプレーだ。

珠里は今にも倒れそうなスコップを見ていると、

「珠里、せめてタクト君の同じ量は取らないと駄目だよ。」

と後ろから優雅に言われる。

すると、3人も賛同したかのように、「そうだよー、最低でも両手一杯は砂取るルールだよー。」と勝手にルールを追加されてしまった。

「は、はい。」

と言いながら砂を取る珠里、案の定両手一杯も取る余裕などなくスコップがポトッと落ちてしまった。

「「はい、罰ゲーム!!」」

少年達が口をそろえて言い出す。

罰ゲームがあるなんて聞いていない珠里は、

「ぇ、罰ゲーム、ぇ、そんな。」

と困り出す。

優雅のせいで罰ゲームと言われるとエロい事をされると思って焦っているようだ。

しかし、実際はシッペだけだった。

珠里は左腕を3人の前に出すとペシペシと叩かれていく。

痛そうにはしていたが同時に安堵もしているようだった。

まぁ、この歳の子達の罰ゲームの定番と言えばこんなもんかと優雅は思ったが、念のため探ってみる事にする。

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「じゃぁ、もう一回戦やってあげてよ。」

あくまでも珠里の遊び相手をしてもらう体でいくと3人とも心よく快諾してくれる。

「それでさー、罰ゲームだけど、まだ他にあるよね?」

優雅に質問され、顔を見合わせる少年3人。

しっぺなんて、同級生の女の子がいる時にやってるような罰ゲームだろ。

いくつか罰ゲームを言い出す少年達。

「んとねー、尻文字でしょ、ゴムパッチンとー。」

「あと、好きな子を言うとかぁ。」

なかなか答えが出ない。

「うーん、残念だけど、ゴムパッチンはゴムないし、好きな子の発表は俺たちが聞いてもわからないしね。」

尻文字も面白いかもしれないがまだ弱いんだよなあ、と思い直接的に聞いてみる。

「ほら、男だけの時にやるような罰ゲームとかないのお?ハードめな。」

そう優雅に問われると、トシキが声を上げた。

「ぇー、男だけの時にやるのは「ソーセージおっきおっき」かなぁ。」

「ぇー、あれ嫌だよお、もう恥ずかしい。」

嫌がるタクト。

「恥ずかしいから罰ゲームなんじゃん。」

と笑いながいうユウキ。

タクトがもうと言ってるし、最近はあまりやってないのかもしれない。

しかし、優雅は3人に、

「じゃぁ、罰ゲームはそれにしよう。」

と、ユウキにのっかる形で提案すると罰ゲームは「ソーセージおっきおっき」に決定した。

優雅も珠里も「ソーセージ」と言う単語を聞いてどんな罰ゲームか想像できた。

男性器を見せる行為だろう、しかも「おっきおっき」だなんて、勃起させて辱めてるんじゃないか?と考える。

珠里は凄い不安そうな顔をして、優雅はどんな罰ゲームをするのか楽しみにする事にした。

4人は再び協力して山を作ると今回は頂上に先ほど珠里に買わせたジョウロを刺し込んだ。

水が出る先から刺し込んだジョウロはなんともバランスが悪く、すぐに決着が付きそうだ。

「じゃぁ、さっき倒した珠里姉ちゃんからねっ。」

ユウキがそう言うと、珠里が恐る恐る両手一杯分の砂を取る。

この時点では、まだ全然大丈夫そうだ。

次にユウキは明らかに珠里の前の方の砂を多めに掻きだしながら砂を取った。

その様子に顔を曇らす珠里。

タクトは余裕そうに自分の前の砂を取る。

次のトシキも狙っているのだろう珠里の前の砂を掻き出しながら砂を取った。

珠里の番になる頃には1巡しただけでもうジョウロが倒れるんじゃないかというバランスになってしまっていた。

「両手一杯とらないと駄目だからね。」

再度ルールを言うトシキ。

可愛いお姉さんを脱がせるチャンスと合って張り切っているように見えた。

珠里は真剣な顔で山の状態を確認する。

いつの間にかニットのワンピースは砂まみれになっている。

すると、両手を真向いのタクトの方まで持って行くと砂の多いタクトの陣地から掻きだして上手に取り出した。

悔しそうにする少年3人。

後ろで優雅も苦い顔をしていた。

「はい、ちゃんと取ったわよ。」

これでセーフだと、ドヤ顔気味で少年達を見る珠里。

次のユウキは悔しそうな顔をしていた。

もう取る場所がなく、何をしても駄目そうだったからだ。

慎重にジョウロを倒さないように両手を使って砂を掻きとるユウキ。

が、虚しく途中でジョウロはパタンと倒れてしまった。

「「「はい、罰ゲーム。」」」

安堵からなのか、今回は珠里も口を合わせてユウキに罰ゲームを告げる。

ユウキは恥ずかしそうにしていたが、立ち上がったユウキを見て珠里は一瞬固まる。

服の上からでもわかる。勃起していたのだ。

この年頃の子ならそうだ。自分の性器を見せるのを極端に嫌がる子もいれば、まだ何かわからない感覚で人に見せたがる子もいたりする。

ユウキは後者なのかもしれない、だからこそ既に大きくしているのだろう。

タクトとトシキも勃起について理解しているのかしていないのか、ユウキの股間の事には触れなかった。

「じゃぁ、「ソーセージおっきおっき」しようぜー。」

そう言いながら立ち上がるタクトとトシキ。

それにつられて珠里も立ち上がると、少年達はトイレの方へ歩き出した。

公園のトイレは廃れていて男女兼用なのだろう未だに和式の狭い部屋が一つついているだけだった。

左右から入れるようだったが、ユウキを便器の上に立たせて扉から出た通路に優雅、珠里、タクト、トシキが並ぶともうトイレは一杯だった。

陽も落ちだして少し暗くなり始めてるせいかそんなトイレに集まっている子供達を注意しよう者などはいなかった。

長年使っているせいか、独特の便所臭さが全員の鼻を刺激してくる。

珠里は着いてきたものの見ていいものかという感じでオドオドとしている。

そんなしゅりを自分の前に立たせて最前列にいかせる優雅。

ユウキの股間がより一層膨らんだようにも見えた。

ほの暗くついた電灯の下で恥ずかしそうにしているユウキ。

「じゃぁ、ユウキ。珠里姉ちゃん達がいるからって恥ずかしがるなよ。」

ユウキに警告するタクト。

「わかってるよぉ。」

ユウキはそう言うと覚悟を決めたようだ。

「じゃぁ、「ソーセージおっきおっき」30秒!レッツスタート!!」

タクトはそう言うと、ユウキのズボンをパンツごと一気に膝までずり下げた。

そこには逞しくいきり立った男根がありユウキは手を頭の後ろで組むとそれを見せつけるように腰を前後に振りだした。

それで十分恥ずかしいだろうに、加えて、

「そ~せ~じ♪おっきおっき~♪そ~せ~じ♪おっきおっき~♪」

とどうしようもない歌まで口ずさむユウキ。

タクトとトシキはそんなユウキを見て笑いながら「イチ」、「ニ」と秒数を数えている。

優雅は、昔、近所の子とかとの罰ゲームで性器を見せるという罰もしていた事からこの手の罰もあるだろうと予想していたが、これには笑いを隠せなかった。

((ちんこ見せるだけじゃなくて降参ポーズで腰まで振りながら歌を歌わせるだなんて、なんて恥ずかしい罰ゲームさせてるんだ。))

「ちんこデケェ~、ユウキのどんどんデカチンになってる~。」

「はははっ、フレフレ~。」

男だけじゃなく今回は珠里姉ちゃんにも見られてる恥ずかしさからユウキのそれは今までで一番興奮して大きくなってるようだった。腰を前後に振るたびに亀頭の先がお腹に「パチッパチッ」と音を立てて当たっていた。

こんな事30秒もやっていたらこのまま射精するんじゃないかと思えるほどだった。

顔を背けようとする珠里に気づくと優雅は手を当てて見ているように促す。

((次はお前の番なんだ、よーく見て覚えとけ。))

と心の中で思う優雅。

「ニジュウク!!」

「さんじゅっ!!」

射精こそはしなかったものの何か快楽を得ているのかユウキの表情はそこまで嫌そうではなかった。

30秒経過して終了。

かと思いきや、

「はい、おっきくなりましたっ!」

と言い、タクトがユウキのいきり立ったチンコを平手打ちする、ぶるるんっと左右に揺さぶられると、同じようにトシキも平手打ちをしだした。

どうやらこれが終了の証のようで、3人は次は珠里の番だというように珠里を見つめていた。

処女の為、生でいきり立ったちんこを見た事ない珠里はどうしよう。という感じで困っている。

しかもそれに平手打ちをするだなんて。

「ほら、珠里姉ちゃんも早くぅー。」

タクトに手を取られて急かされると、渋々ながらもユウキのちんこにビンタを入れる。

しかし、照れているせいかビンタというか表面を優しくソフトタッチしながら撫でる感じになっており、ユウキは、

「うっ。」

と短く声を出すと慌てながら直ぐにパンツとズボンを引き上げた。

小学生がお姉さんに勃起したちんこを撫でられたんだ、忘れられない思い出になったであろう。

罰ゲームが終わりトイレから出ると外も薄暗くなっていた。

公園には誰一人おらず優雅達だけのようだった。

「もう一回戦!」

ユウキはそう叫ぶ。

普段だったらこの少年達も帰宅する時間だろう。

しかし、いつの間にか3人はこのお姉さんにもエッチな罰ゲームをさせたくて堪らなくなっている。

帰る様子も見せずに少年達は勝手にまた山を作り出した。

ああ、そうだ。優雅は思い出す。

そう言えばマジックで黒パンティ描いたんだったな。

遠目に見たらパンツを履いてるように見えても公園でそんなTバック丸出しの女子大学生が遊んでいたら通報されかねない。

露出させるのを諦めていたが、今はこの子達以外に誰もいないし、この明るさなら大丈夫だろう。

そう思うと、少年達に提案した。

「あ、そうだ。珠里お姉ちゃんだけどね、陸上が得意ですっごいジャンプできるんだよ。」

勿論そんな事はない、珠里のジャンプ力なんて中の下くらいでこの年頃の男の子達には及ばないだろう。

「へぇ~、そうなんだ。」

「だからさ、次はジャンプ力勝負しようよ。」

珠里は、そんな勝負勝手に決めないでぇとでも言いたそうな表情をしている。

「よっし、いいぜ!」

「じゃぁ、こっから飛んでこの山を飛び越えれなかったら負けねー。」

少年達はまた騒ぎ出すと、線を引き、走って勢いつけてここから飛ぶんだとルールを作る。

今のしゅりの格好で全力で走ったらワンピースが捲れて下半身が露出するのは明らかだった。

ゆっくり優雅に近づいてくる珠里。

それに気づいて距離をあける。

きっと許しを請いたいのだろう、しかしそれは許されなかった。

「じゃぁ、俺が一番、行くよー。」

ユウキが優雅と珠里に手を振ると勝手にゲームは始まってしまっていた。

「だっ」「ばんっ」と音がするとなんなく山を越えるユウキ。

「次はぼくっ!」

と言い出すとタクトが走り出す。

すると、飛び終わったユウキがしゅりの手をひきながら走り出しのラインまで誘導すると、そこにいたトシキが、

「珠里姉ちゃんこっちだよ。こっからバーーって走って飛ぶんだよ!」

と、飛び方の解説をしてくる。

断り切れなくなってる珠里は、再度優雅を見て助けを求めるが首を横にふられるだけで無駄だった。

「珠里姉ちゃん、負けた人は「ソーセージおっきおっき」だからねー。」

先ほど罰ゲームで恥をかいていたユウキにそう言われると、断れない。もはや脅迫になっていた。

服が捲れないように力を抜いて走ったらきっとあの山は越えられないだろう。かといって全力で走ったらワンピースの中が見えちゃう。ラインから動かずに渋る姿がもどかしかったのだろう少年達はカウントを始める。

「「「ごー」」」

「「「よんっ」」」

「走らなかったら罰ゲームだよっ!」

その言葉がスイッチになったのか珠里は意を決して走り出した。

恥ずかしさからフォームは滅茶苦茶でスピードも出ていない。

ワンピースは前側に張り付くと後ろのほうが浮き上がり珠里のお尻が少年達から丸見えになっていた。

「「「おーーーーっ!!」」」

と声を上げる3人。

なんとか山を崩さすにジャンプしたしゅりはトボトボとこちらの様子を伺いながら戻ってくる。

「珠里姉ちゃん裸―!!」

「パンツ履いてねぇ~!」

「変態だぁ~!変態が現れたぞ~!」

と案の定、囃し立てる3人。

珠里は3人の近くに戻り、そう言われると恥ずかしさから目が潤んでいた。

「違う違う、珠里姉ちゃんはちゃんとパンツ履いてるぞぉ。」

なんと助け船を出したのは優雅だった。

「ぇー、でもお姉ちゃんのお尻見えたよぉー。なぁ?」

3人は丸見えだったお尻に大盛り上がりだ。

「まぁ、君たちの年齢なら同級生の子は履いてないから知らないだろうな。」

「大人の女の人にはTバックって言われてるお尻丸見えのパンツがあるんだ。」

何を得意げに言っているのか優雅は少年達に説明する。

「ぇー、マジかぁ。丸出しパンツじゃん!」

「見たい見たい、確認させてよぉー!」

少年達はTバックに興味を持ったのか、見せろと要求しだす。

「仕方ないなぁ。」

「珠里、ちょっと山のあたりまで下がってから3秒くらいワンピース捲ってあげな。」

そ、そんな。薄暗くてわかりずらいが珠里の顔は真っ赤になっている事だろう。

山のあたりまで下がれば陰毛の上にマジックで描かれたパンツだという事はわからないかもしれない、優雅からのせめてもの情けだった。

「見せて見せてー。」

「見せれないなら、パンツ履いてない変態のお姉ちゃんだー。」

「警察、警察呼ぼうぜー。」

そんな事を言われると珠里も抵抗できなくなり渋々と山のあたりまで下がり少年達から距離を取る。

「3秒!」

優雅が叫んだ。3秒間捲っていろという事だ。

珠里は少年達に正面を向くと周りの道に人が歩いてないかを確認する。

そして、ワンピースの裾を両手で掴むと陰毛Tバックが見えるように捲り上げた。

「ダッ!」「パンッ!!」

タクトが軽々と山を飛び越える。

もう7巡目に入っており、少年達はまだまだ大丈夫という感じだった。

一方しゅりは、滅茶苦茶なフォームでかろうじて飛び越えていてもう時間の限界だった。

スタートラインから戻ると、少年達には、「Tバック姉ちゃん」と言われて馬鹿にされては、「お尻丸見えでジャンプの時、ムキッってしまってるのがよくわかる。」など感想を言われる。

「そ、そんな。」

「あ、あまり見ないで。」

くらいの言葉しか出せずに珠里はこの少年達とゲームを続けるしかなかった。

「でも、珠里姉ちゃんのTバックって柄がすげぇーよなぁ。なんか縦じまがぶわーって入ってて。」

「食い込みパンツだよねぇ。」

後にいる少年達にそんな事を言われながらスタート位置に着く。

心を落ち着かせてと自分に言い聞かせていたが、8回目のジャンプでその時は来てしまった。

珠里の足が山の頂上を「ガッ!」と蹴とばす。

本人も気づいたのだろう、スタートラインには戻ってこずに砂場の上でしゃがみこんでしまっていた。

そこに優雅と少年達は歩いて近づいては、珠里の事を囲む。

そして、こう告げた。

「「「「はい、罰ゲーム!!」」」」

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