しばらくすると、乳首ピアスを開けた穴からの血は治まってきたようだ。
外でのお仕置きの為に出かけようと支度をする優雅。
珠里は憔悴しているのかベッドの上で普段優雅が使っているシーツを身体に巻き付けて外に行くのを渋っている。
しかし、そんな事をしても無意味だった。
優雅はキッチンへ行くと換気扇の下でタバコを吸い始める。
「カチッカチッ」
というライターの音がするととしゅりが嫌そうな顔をしているのがこれまた面白い。
「ふーーっ。」
「珠里!!俺が一本吸い終わるまでに支度しろ。じゃないと。」
そう言われると、ショーツ一枚だけの格好で慌ててベッドから起き上がり服を着始める。
部屋に来る時の姿はダークグレイのニット生地の膝上丈ワンピースとその中に白の長袖シャツを着ているという格好だった。
珠里の細い身体によく似合っており、シャツの袖の部分が長いのも可愛らしかった。
今日、ワンピースを着てきたのは優雅の指示だった。
珠里は慌てて机の上に置いてあったブラを見つけると急いで着け始める。乳首ピアスが気になるのか着けてから押さえて触っては痛そうな顔をする。
そんな様子を見て、優雅は先ほど珠里の口を塞いだガムテープを軽く投げる。
「ほら、これで抑えて動かないようにしろ。」
コクリと頷いてガムテープを伸ばす珠里。
「返事は?」
苛立ったように言う優雅。
珠里はビクリとすると、優雅の方を見て首を垂れながら、
「ありがとうございます!」
と少し大きめの声で言う。
「しっかりと返事をしろ。教育が必要だな、全く。」
タバコをふかしながら苛立ちを紛らわす。
ガムテープでぴったりと左乳首を覆うと動かない分痛みが和らいだようだ。
ブラを着けて白いシャツを着るとワンピースを着る珠里。
何処から見ても、初々しい女子大生で男からもさぞ人気があるだろうと思えるくらい可愛かった。
優雅のタバコが吸い終わる頃には前にピョコンと立ち、「着替えました。」とやってくる。
舐め回すように珠里を見る優雅。
「んーー、このシャツ邪魔じゃね?」
そう言うと中に来ていた白のシャツを摘まんでピンピンと引っ張る。
珠里は一瞬、強張った顔をしながらも苦笑いをして、
「は、はい。脱いできます。」
というと、奥の部屋でまた着替え始めた。
インナーなしでワンピースだけのファッションだってあるんだ。
多少心もとないけど、変に渋って優雅の機嫌を損ねるのが怖い。珠里の苦笑いも無意識のうちに機嫌を取ろうとしているに他ならなかった。
少しして珠里が再び戻ってくると、優雅が紐を持って待っていた。
くるりと腰上に巻き付けるとギュッと結んでくる。
「こんな紐を括られた状態で外に出ろっていうの?」
と心の中で思って焦る珠里。
優雅は一回結ぶともう一回ギュッと結んでくる。
腰に紐なんて巻いて何されるんだろうと思っていると、優雅がワンピースをグイグイと引っ張りながら紐の中に押し込んでいく。
みるみるうちに膝上丈から短くされる。
「こうやってな、裾丈調整できるんだぜ。」
自慢そうに言う優雅。
ダークグレーのワンピースはギリギリ珠里の薄い尻が見えるか見えないかのあたりで調整されてしまうと、
「イヤっ、恥ずかしい。」
棒立ちで立っているとまたもショーツを脱がされる。
「いやぁ、こんなの恥ずかしいです。」
顔を紅くする。
そんな珠里の股間にはショーツを脱がしたのに、まだTバックがあった。
そう先ほど優雅がマジックで描いたパンティだ。
珠里の整った陰毛の上から黒のマジックペンで塗りつぶして、まるでTバックをはいてるかのように一本線が描かれている。
遠目から見たら黒色のTバックに見えるかもしれない。しかし後ろの方は真ん中から尻の割れ目までしか線が描かれておらずなんとも雑なTバックだった。
「よし、じゃぁ外にでるぞ。」
優雅が玄関から出ようとすると、ギュッと優雅の服を掴む珠里。
「お願いです。家の近くはやめて下さい。こんな姿知り合いに見られたら。」
必死に懇願する姿を見て、そういったのも悪くはないなとも思ったが、家族が絡むと面倒だなとも考える。
「んー、そうだな。わかった。今回は隣町まで行くか。」
珠里はほっと胸を撫でおろす。
アパートから駅まで徒歩で10分ほどの距離だ。
珠里を前に歩かせるといろんな男たちが珠里を厭らしい目で見ているのがわかった。
ワンピースが捲れないように健気に歩いている姿を後から見ていると捲り上げたい衝動に駆られたがこれからもっと楽しい事をするんだと自分に言い聞かせて我慢する優雅。
駅に着くと2駅先の切符を買って電車に乗り込む。勿論切符代は珠里がバイトで稼いだ金だ。
中を覗かれないように立っていようとする珠里だったが命令されて扉側の席に座る。
そんな珠里の前に優雅は立つと股間が覗かれないように守ってあげる。
そして、普段たまにやっている事を遠慮なくする事にした。
そう胸チラのガン見だ。
男だったら本能的にやってしまう事は今日は珠里に遠慮なくできる。
ワンピースの下にはブラしかつけていない為、服が浮いた時には丸見えだった。
先ほどまで全裸を見ていたが、公共の場でこういった姿を見るのはまた一段と興奮するものだった。
一駅進むと30代くらいのスーツを着た男の乗客がやってきた。席が空いてるのにもかかわらず珠里を見ると、隣の扉前でつり革を持ってたつ。
お仲間さんのようだった。
優雅は珠里の前からワンピースがぷかぷか浮くのを眺める。
お仲間さんも珠里の横からブラジャーを心おきなく堪能してるだろう。
ガードの弱い子とわかったのか横目で見るのが大胆になっていってるのが面白かった。
一瞬、「おっ?」という表情をしたので珠里のマジックTバッグまで見えていたのかもしれない。
二人で楽しんでいると珠里は顔を真っ赤にして俯いているだけだった。
目的地まで着くと、珠里の手を取り一緒に電車から降りる。
お仲間さんが「お前の女かよぉ」とでも言いたそうな悔しそうな顔をしていたのが滑稽だった。
駅から出るとそこはマンションがまばらにある町だった。
時刻は17時になり日が暗くなろうとしだしていた。
優雅は駅近くにあるショッピングセンターに入ると子供が遊ぶようなスコップとジョウロを手に取り珠里にレジまで買わせに行かせる。
レジのおばちゃんに「何て格好してるの」とでもいう表情をされているのが遠目に見ていると、みっともなくて楽しかった。
ショッピングセンターを出ると駅から離れてふらふらと歩く。
常に珠里は恥ずかしそうにしており、時折ワンピースの裾を触っていた。
10分ほど歩くと優雅は良い所をみつけた。
公園だ。
入口で立ち止まって中を観察すると、小学生が何人かいた。
学校終わりに友達と遊んでいるのだろう。優雅にとって願ってもいないシチュエーションだった。
「珠里、中に入るぞ。」
「はぃ。」
返事をすると、何をするのかわからない状況におどおどとしながら優雅についていく。
「珠里、あの子を逆ナンしてこい。」
「ぇ、そんな。小さな子です。」
「お願いです。別の所で。」
「お前なぁ、まだ俺に意見するのか。もういい!俺がこの写真をあの子達に見せてくる。」
ポケットから出した厭らしい珠里の写真を取り出すと、男の子に向かって歩いていく。
珠里は急いで優雅の服を引っ張ってとめる。
「ご、ごめんなさい。私が行きます。」
「でも、どうやって誘ったら。」
「ん?そんなの、お姉さんと遊ぼって言えばいいさ。」
「ぇ、そんな。」
単純な誘い方に困惑する。
「大丈夫、あれぐらいの子なんてあながちそんなもんで着いてくるからさ。」
そう言いながら珠里の背中を押して歩くと、狙った少年の前に立つ。
突然、見知らぬ二人組が目の前に来てなんだろう?と立ち尽くす少年。
すると一緒に遊んでた他の男の子達も集まってきた。
珠里は、3人の男の子たちの前に立つと、
「お姉さんと遊ぼ?」
と引き攣った笑みを浮かべて誘う。