6章「土下座」
佐々木に連れられて、5分程歩いたところだろうか、野口の住むマンションについた。
どうやら、野口の家はオートロックのついた20階建てマンションのようだ。
良いところに住んでるんだなぁ、1つ上なだけなのに。こんなにも差が。私なんて2階建てアパートなのに。と自分との差を感じるあかり。
「ピンポーン」
佐々木がさっさと、エントランスのチャイムを鳴らすと、
「はい。」
と、だけ野口の声が聞こえた。
「佐々木だ、きたぞ。」
と短く伝える佐々木。
返事もなく「ガチャッ」
と、入口の鍵が開く音がした。
「さぁ、いくぞ。あかり。しっかり誠意を込めて謝るんだぞ。」
いつの間にか佐々木は、二人きりの時はあかりの事を下の名前で呼び捨てにするようになっていた。
その事に意見する事もなく、
「はい。」
と返事をする。
今日は一日ずっとモヤモヤしてしまったわ。野口さん怒ってるんだろうなぁ。しっかり謝らないと。
覚悟をして野口の部屋まで向かう。
野口の部屋は12階の角部屋だった。
「じゃぁ、あかり。俺は後ろで見ているから自分でチャイムを押して、話をつけろよ。」
そう言う佐々木。
わかっていたがフォローする気はないのね。良いわ、私なりに精一杯話を聞いて謝るんだと、チャイムを押すあかり。
ほどなくして、「ガチャっ」と扉の開く音が聞こえた。
野口の顔が見えるやいなや、
「申し訳ありませんでした!」
と深々と頭を下げるあかり。
それを見て野口は、
「うん、玄関先では迷惑だからちょっと中に入らない?」
という。
野口の感情がいまいちわからない、あかりは戸惑いながらも、
「はい、失礼します。」
と言いながら、そそくさと玄関の中に入る。
後ろから、
「男の俺もいるんだが、かまわないかー?」
と佐々木の声がしたが、
「どうぞー」
と野口の声。
あかりは何故か、佐々木もついてきてくれた事に安堵してしまっていた。
リビングまで通されたあかりは、
「まぁ、座って。佐々木部長もこちらに。」
ダイニングテーブルの椅子に案内される。
「ん、すまないな。」
と、言いながら椅子に腰かける佐々木。
自分もこのまま座っていいのだろうかと、立っているあかりに、
「ほら、ここ座って。」
と椅子をひく佐々木。
「失礼します。」
と言いながら座るあかり。
「何か飲み物飲みますか?」
と、聞く野口に佐々木は遠慮なく、
「お茶を一杯もらえるか?」
「鈴本さんのも一杯頼むよ。」
と、言う。
本当はさっき、コーヒーを飲んだばかりだし、飲み物はいらないんだけどなぁと思いながらも、野口がお茶を入れている様子を見つめる。
とんっ、と机の上に置かれた二つのお茶。
先に言葉を発したのはあかりからだった。
「あのぉ、この度は私のミスで野口さんにご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」
何度も繰り返した謝罪の言葉を言うあかり。
「うーん。ほんとね、大変だったわよ。」
「私も先輩として、アレルギー対策とかは気にしとくべきだったんだろうけど。ほらね、鈴本さんってしっかりしてるイメージだったから、大丈夫だろうって安心しきっちゃってたの。」
思ってたより、柔らかい口調で話し出す野口にあかりは少しホッとする。
「でもね、」
と続けて話す野口はやはり怒っている様子なのはわかる。
「やっぱり、鈴本さんのミスで私も嫌な思いをしたし、このまま鈴本さんがのうのうと職場で仕事を続けているのを見ているのも、どうも自分の中で整理がつきそうにないのよ。」
「私が何をしてきたのかってのを言うのも抵抗があるし、それでもどうしようもない感情があってね。」
野口は、複雑そうな顔をしながらあかりの方を見つめる。
見つめられたあかりは、しどろもどろしながらも再び、
「申し訳ありません。」
という事しかできなかった。
10秒程沈黙が続いたところで、横にいた佐々木が話し出す。
「んー、なんだか野口さんは大変な思いをしたみたいだね。でも、後輩の鈴本さんをおもってその嫌な気持ちを自分の中で押し込めようとしているのか」
「でもね、それは良くないよ。それじゃ、お互いすっきりしない。」
「そこで、一つ案があるんだが、ここで鈴本さんに野口さんがされた嫌な思いをしてもらえばいいんじゃないかな。」
と話す佐々木は野口とあかりを交互に見る。
あかりは先日の佐々木との事を思い出して声を失ってしまう。
「今日、鈴本さんは野口さんにしっかりと謝罪したい気持ちでここまできてるんだよ。どうか、何があったか話してくれないか?」
そう話す佐々木に続いて、あかりも恐る恐る、
「はい、私もしっかりと野口さんにお詫びをしたいです。」
と続ける。
佐々木部長もなんだかんだ言いながら話を進めてくれてるじゃないと感心するあかり。
しかし、この後、野口の話しを聞いてしまったばかりにあかりはまたもや恥辱を味わうことになってしまう。
「はぁ。そうねぇ。。でも、私もあんまり話したくない内容なんだけどね。」
「それでも聞くなら、ちゃんとその通りにしてくれるかしら?」
と、念を押してくる野口。
「大丈夫さ、鈴本さんはその為にきたんだから。ねっ」
と、代わりに返事をしてあかりを見る佐々木。
その顔にはうっすらと以前見せた下卑た笑みがあった。
不安になるあかりだが、野口をこれ以上怒らせてはいけないと思いながら、
「はい。野口さん、お話を聞かせて下さい。私も謝罪がしたいです。」
と野口の目を見て言う。
「わかったわ。じゃぁ、私がされた事を話すわ。」
いよいよ野口が何をされたのか聞くとなって緊張してきたのか、あかりは少しの尿意を股間に覚える。
まだ大丈夫、今のタイミングでトイレなんてとても言えないわ、と思い我慢する。
その後、野口は目にうっすらと涙を溜めながら語った。
土下座した事。
10人の取引先の前で尻文字で「もうしわけありませんでした。」と書いたこと。
最後には皆にお尻を叩かれながら「ごめんなさい」と叫んだ事。
そして、涙でグチョグチョになった顔を取引先の連中に見られて笑われた事を話した。
まぁ、もちろん佐々木部長が作ったフィクションなんだけど。
と、心の中で付け足す野口。
「コトッ」
あまりにもショックな内容に言葉を失っていたあかりの横で、お茶を一杯飲みきった佐々木が、
「おかわりいいかな?」
と呑気な事を言う。あかりはその態度に驚いていたが、
「鈴本さん、全然飲んでないじゃないか、先輩からのお茶だぞ、しっかり飲まないか。」
と意味不明な事を言ってくる。
「あの、私は、あまり喉乾いていないので。」
そう断ろうとするあかりに、
「お茶を出されたら飲むのが礼儀だぞ、野口さんにさらに失礼を働くのか?」
と、迫る佐々木。
「そうよ、そのお茶美味しいんだから、飲んでね。」
と、野口まで言い出してきたので、あかりはグイッと一気に飲み干す。
我慢していた尿意が再び蘇るのを感じた。
「じゃぁ、野口さん。鈴本さんの分もおかわりお願いね。」
と言う、佐々木に
「ぇ、ぇ、私はもう。」
とゴニョゴニョ言いながらもそそくさと席を立ちお茶を汲みに行く野口の後ろ姿を見つめる。
野口は背を向け歩きながら、
「そーいえばさー。」
と、さっきまで話してた時とは違う怖みを帯びた口調で話し出す。
「会社に最近私の悪い噂が広まってるみたいんなんだけど、鈴本さん、何かしらないかなぁ~?」
明らかに怒ってる風だが、あかりには全く覚えのない話。誰かからも聞いたことないし、話したこともない事だ。
直ぐに「わかりません。」
と言おうとしたがそこで右太ももを強くつねられた感触があった。
ふとその先を見ると、佐々木が自分の携帯画面を太もも付近に置いてるのに気づく。
そして、その携帯画面には、「私が犯人です」と言え。と書かれていた。
戸惑う、あかり。
直ぐにでも野口の話しに答えるべきか悩むあかりに、更に携帯画面に「あとで、説明するから「私が犯人です」と答えなさい。」と書かれていた。
しかし、あかりを沈黙させたのはその佐々木の要望の謎だけでなく、その文面と一緒に見せてきた写真だった。
そこには、上半身裸のがに股ポーズ、顔が涙と鼻水と涎で汚れ切っている女がいた、そうあかりだ。
なんで、この写真が。あの時の写真なんて一枚も取られてないはずなのに。と焦るあかり。
野口と話している事も飛んでパニックになる。
その時、「ドンッ」と大きい音がキッチンからする。
「ねぇ、無視ってどういう事かしら?」
そう言いながら「ガッ」と、叩きつけるようにお茶を前に差し出す野口。
「あたしね、影でコソコソとこーゆー下らない事されるの大っ嫌いなのっ。」
そう怒気を込めてあかりに詰め寄る野口に、
「まぁまぁ、今回私はもりもりはんと商事様への謝罪の件の付き添いでここに来たんだ。」
「先ほどの話しに戻さないかね、今の噂の話しはまた別の時にカタをつけてさ。」
そう野口を諭す佐々木。
野口は不満そうな顔をしながらも、ぷいっとリビングにあるソファーの方に歩く。
「じゃぁ、鈴本さん、こっち来てくれるかしら。」
と言いソファーの前のカーッペットを指さす。
モコモコとして綺麗な白色をしたカーペットだ。
野口はソファーにドカッと座ると、
「佐々木部長もこっちに来てください。」
といいながら自分のソファーの隣をポンポンとする。
佐々木は、
「わかったわかった。」
と言いながら野口の横に腰掛ける。
ソファーに座る野口と佐々木の前にあかりが立っている構図になった。
「じゃぁ、鈴本さん、さっさと始めてくれるかしら?」
そう言われて、先ほどの身に覚えのない事で野口を怒らせている事を考えていたが、ハッと今の状況に我にかえる。
野口さんが取引先でした謝罪をしなきゃいけないんだわと考え、さっと膝を下り曲げて、白いカーペットに正座するあかり。
これからやる事を頭の中でめぐらせるあかり。
土下座して、尻文字で「もうしわけありませんでした」と書いて、お尻を叩かれるんだわ。
でも、野口さんも恥ずかしい思いをしたんだもの、せめてやりきらなきゃと真面目に思うあかり。
意を決して、腰を深々と折り曲げ額をカーペットにつける。
「この度は、私のミスで野口さんにご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」
「ふん、はい次。」
はい次とあっさりと言われ、すっと顔を上げるあかり。
あかりには頭を床に踏みつけられた記憶があるせいか、あっさりと解放された事に安堵する。
そして、そのまま立ちあがろうとするが自分の膀胱の異変に気付く。
だ、駄目、漏れちゃう。急激な尿意に限界を感じたあかりは、野口をみて懇願する。
「あ、あの、野口さん、申し訳ないのですが、少しだけトイレ借りてもよろしいでしょうか?」
すると、野口は不満そうな顔を全面に出して、
「は?何言ってんの?まだ、終わってないでしょ、全部終わってからにしてよ!」
と、言う。
「ごめんなさい、本当に本当に限界なんです。」
そう懇願する、あかりに割って入って、佐々木が、
「まぁ、ここに来る前にコーヒー飲んでゆっくりしてたしなぁ、それでさっきも遠慮なくお茶をいっきしてたし、そりゃオシッコもでちゃうわな。」
楽しそうに笑う佐々木。
「はぁ?いい加減にしてよ。謝りに行く前にコーヒー飲んでのんびりしてたなんて、私に悪いと本気で思ってるの?全然誠意を感じられないじゃない。」
野口は更に不機嫌になっていく。
なんて余計な事を言うのよぉ、と佐々木を見るあかりだが、佐々木は楽しそうに笑っているだけだった。
「申し訳ありません。どうか少しだけトイレに行かせてください。」
食い下がるあかりだが、野口はダーメと首を横に振る。
「じゃぁ、次よ、立ってから足を大きく開いて私たちにお尻を向けなさい」
そう言われて、あかりはお腹を押さえながら立ち上がる。
限界だわ、本当に今直ぐ出ちゃいそう。恥ずかしさと苦しさから目頭が熱くなる。
「はい、お尻むける。」
あかりは、くるっと向きを変えて、お尻を野口と佐々木の方に向ける。
「次は、足を大きく開く。」
「はぃ。」
消え入りそうな声であかりは返事をしながら足を肩幅よりも大きく開く、スカートの裾が上に上がっていくのを感じる、少しパンツが見えるか見えないかのラインだ。
「じゃぁ、書く文字は一言づつ叫んでからお尻で書くのよ、しっかりと大きな声でね。わかった?」
「はい、わかりました。」
と返事をしたあかりは、早く終わらせたい一心で、
「も!」
と叫ぶ。次いで、お尻で「も」と書くあかり。
「う!」
叫ぶあかり、お尻は「う」と動く。
「し!」
あかりは叫びながらお尻で「し」と書く。
「わ!」
「わ!」と叫んだ瞬間、あかりはまずいと思った。
我慢してた尿意が限界にきたのだ。
パンツがジワリと湿っていくのがわかる。
しかし、なんとかそこで持ちこたえた。
ただ、これ以上動くと漏れてしまうと考えるあかり、絶体絶命のピンチになる。
そして、立ったまま動かなくなるあかりに野口が、
「どうしたの「わ」よ?早くお尻を動かして」
と言いながらあかりのお尻をガッと掴んで無理矢理「わ」と書かせる。
そして、
「あれぇ?何かオシッコ臭いわね、部長もそう思いません?」
と、佐々木に問いかける。
「俺、今、鼻が詰まっててわかんないんだよなぁ。確認の為、鈴本さんのパンツをチェックしたらどうだ?」
焦る、あかり。またしても佐々木に脱がされる事になるかも。
けど、今少しでも動いたらオシッコがでちゃう。早く収まって私の尿意。と願いながら呼吸を整えるのに必死だった。
「そうですねぇ、じゃぁ、スカート捲っちゃいますっ。」
そう言うと、何の躊躇いもなく野口が既に半分は捲り上がっていたあかりのスカートを腰の上あたりまで完全に捲り上げる。
「い、、いやぁ。」
擦れそうな声で抵抗するあかりだが、今は尿意を抑える事に集中する。
「あー、やっぱり漏らしてる。部長ー見てくださいよー、ピンクの可愛らしいパンツの股間のとこだけ濃いまっピンクになってますぅ。」
笑いながら佐々木に報告をする野口。
すると、佐々木は信じられない事を言う。
「いやぁ、鈴本さん大人の女性として恥ずかしくないのかね、君の失禁を見るのはもう2度目だよ。」
あかりは、驚く。そんな2度目なんて言ったら、私がオフィスで漏らした事がばれちゃうじゃない。
疑問に思った野口は佐々木に聞く。
「えー?2度目ってどういう事ですか?1回目はどこで?」
「ほらー、ちょっと前にオフィスが臭いって話あっただろー。あれだよあれ。」
と、嬉しそうに話す佐々木。
それを聞いた野口は、
「ぇー、マジですか。あかりちゃん膀胱ゆるゆるなのね。」
楽しそうに言う野口。野口があかりちゃんなんて呼ぶ事なんて今までなかったのに、きっと馬鹿にしてるんだわと、悔しさに震える。
「でもー、あかりちゃん。ここでのお漏らしはここまでにしてよね。」
「このカーペットは、私のお気に入りなんだから、これ汚したらただじゃおかないわよ!」
そう迫る野口。
「おねがい、します。トイレに。」
お腹を必死で抑えながら訴えるあかり。
「はぁ、もう仕方ないわねぇ。」
そう言う野口にあかりは許してもらえる、と少し安心したが現実はそうではなかった。
野口は先ほどのダイニングテーブルにあった2杯目のお茶の入ったコップを取るとグイっと飲み干した。
「悪かったわね、膀胱ゆるゆるのあかりちゃんに無理矢理お茶飲ませて。お詫びにコップ1杯分までだったらここに出していいわよ。」
と嬉しそうに言うと、あかりの股の間にコップを置いてきた。
「そ、そんにゃぁ。」
あかりは絶望する。どう考えてもこれから出るオシッコはそんなコップ一杯じゃ収まる気がしないからだ。
しかもパンツ越しに出したら狙いが定まるはずもなく当たり一面を濡らしてしまう事になるだろう。
カーペットを汚して、また野口さんに怒られると怯えるあかり。
そんな様子を見てか野口が、
「あー、パンツ越しだから狙えないのね。もう!仕方ないわね!私が脱がしてあげるわ!」
「部長からはお尻しか見えないから良いわよね?」
そう聞かれ、あかりは野口を許して下さいという表情で見つめる。
しかし、野口は、
「カーペットを汚さずにできるの?」
と、念を押してくる。
今にも漏らしそうなあかりは仕方なくコクリと頷き、野口にパンツを脱がしてもらうのを了承する。
「まったく、手のかかる後輩をもつと大変だわぁ。部長、今からあかりちゃんの汚いお尻が見えちゃいますけど、我慢して下さいね。」
き、汚いなんて、見てもいないのに酷い。悔しさに震えながら脱がしてもらうのを待つあかり。
「まぁ、仕方ないな、ちゃんと狙いを定めるんだぞ。」
と、笑いながら佐々木は言ってきた。
「じゃぁ、部長の許可もでたことだし、今からパンツを下げるけどぉ。いい?しゃがんだりしたら出る所みえないからそのまま立ったままでオシッコするのよ?」
そう確認を取られて、あかりは早くしてぇという思いでコクコクと首を縦に振る。
「はぁい、じゃぁいってみよー!」
そして、野口は楽しそうにあかりのパンツに指をかけ、ズルリと膝まで下げる。
こ、これで出せるわ。とそう思ったあかりだが、誤算があった。
先ほど野口が置いたコップは丁度あかりの股の下にあり、パンツを膝まで下げてもパンツが邪魔をして、狙いを定める事ができないのだ。
我慢のしすぎで顔面が蒼白状態になっているあかりに、
「あらぁ、あかりちゃんって結構ボーボーなのね。」
とあかりの前にしゃがみ込み股間あたりに顔を近づけて、気にしている事を言ってくる野口。
「そ、そんな、恥ずかしい。」
「おー、後ろからでもわかるぞ、お尻の穴にも毛がちらほらと。」
佐々木も後ろから感想を言ってくる。
「あかりちゃん、女の子なんだからちゃんとお手入れしないといけないわよぉ。」
「これじゃぁ、男の人もどん引きしちゃうわ。」
そう言いながら、野口はあかりの陰毛を少しつまむとクイクイッと引っ張りだした。
「あぁぁ・・・。」
なんとその瞬間あかりの股間からジョポジョポっと音がする。
ああ、漏れちゃった、漏れちゃったわと急いで自分の尿道を締め付けてからあかりは自分の股下を見ると、なんと野口が左手を受け皿のようにしてあかりのオシッコを受けとめていた。
「うわ、最悪。もうちょっとで零れるところだったわ。あかりちゃん、我慢しろって言ったよね?なんで、できないのっ!」
そう叱責しながら立ち上がる野口。左手にたまったあかりのオシッコを顔の前に持ってくると、更に絶望的な要求をしてくる。
「私、まだ出していいなんて言ってないですけど?このオシッコどうすればいいかわかる?」
首を横にふるあかり。
「出てきた所に戻すに決まってるでしょ、もう、そんな事もわからないの?」
そう言いながら野口は左手をあかりの口に近づける。
「そ、そんなぁ。」
自分の惨めさに涙ぐむあかりだが、左頬に「パンッ」と音がして鈍い痛みがする。
同時に痛みに一瞬気をとられたせいかまた尿道が緩くなりそれを焦って締める。
野口にビンタされたのだ。間髪いれずにまた右手を振りかぶる野口にあかりが、
「待って、のみましゅのみましゅ。」
と言い、野口の左手の器に顔を突っ込む。
そして、ズズズッっと音が聞こえると左手の中のオシッコを口に含んだ。
すると、野口はニコリと笑って、
「はい、ごっくん。」
と言い、あかりに飲み込むように言う。
観念したあかりはゴクリと喉を動かすと一気に飲み干した。
「がほっ、ごほっ、うぇっ。」
とえづきながらもお腹からはキュルルと音がしたようだった。
「はは、可愛い。じゃぁ、次はペロペロね、汚くなった手を綺麗にしてくれるかしら。」
そう言う野口は左手をパーにしてあかりの顔の前に突き出す。
「はぃ。」
あかりはうな垂れながらも野口の手のひらをペロペロと舐めだす。
「はは、くすぐったーい。昔飼ってたワンちゃんを思い出すわぁ。」
笑いながら機嫌を良くしていく野口。
そんな、ワンちゃんだなんて、私、犬じゃないもん。
悔しさで目頭を熱くするあかり。
ほどなくして、あかりが一通り野口の手を嘗め回すと、野口が人差し指をあかりの口に近づけて、
「ほら、指の間がまだ汚いわ、咥えてよ。」
と、いいながら一指し指であかりの口をねじ開ける。
「ぅっ、んんー。」
と言いながらも観念したあかりは野口の人差し指を加えると口の中で丹念に舐めまわす。
野口が時折指を曲げて、あかりの口の中を愛撫すると、
「ふっ、ん、くぅぅ」
と、吐息を漏らしながらあかりは野口の指を綺麗にしていくのだった。
あかりは野口にうながされながら続けて、親指、中指、薬指、小指を口に含んで綺麗にする。
全ての指を綺麗にし終わると野口は再度オシッコをするように促す。
しかし、あかりは、
「すいません。パンツが邪魔で、狙えないです。」
と恥ずかしそうに言う。
「なによぉ、手間のかかる子ね、じゃぁ、パンツ抜き取ってあげるからほら片足あげて。」
と野口があかりに催促し、あかりは素直に左足をうかせる。すると、シュルっと野口が片方のパンツを抜き取る。
「ほら、もう片方もあげて。」
わざわざ完全に脱ぐ必要もなかったが、野口にうながされてあかりは右足も浮かせる。
すると右足からもパンツを抜き取った野口はあかりのパンツを一度自分の顔のほうに持っていき、
「くっさぁー。」
「部長、ひっどいですよぉ、あかりちゃんのパンツぅ。」
と言いながら、佐々木の横にあかりのパンツを放る。
「いやぁ、嗅がないでぇ。」
恥ずかしさで今すぐに佐々木のほうに振り返りパンツを取り返したいあかりだが、限界に達している尿意のせいと前側は見られたくないという思いで動くこともできない。
「うわ、これは凄い匂いだな。普段から何食べればこうなるんだ、前にお漏らししてたのを思い出してしまったじゃないか。」
そう佐々木の声が後ろから聞こえても、反論できずに堪えるあかり。
そんな事よりも早くオシッコしたい。
その事で頭が一杯になったあかりは、
「野口さん、出してもよろしいでしょうか?」
そう尋ねると、
「よーし、よく我慢できたわね、じゃぁ、零さずによ、はい、ヨシッ!」
と、まるで犬に命令するかのように言ってきた。
「はぃい。」
あかりが情けなく返事をすると同時に、
「ジョボ、ジョボボ、じょぼっじょぼっじょぼぼっ」
と音がする。
あかりは焦った、上手に零さずに出すことには成功したが、こんなコップ一杯分では焼け石に水、全くこの激しい尿意からは解放された感じがしない。
だめ、だめっ、全然駄目だわ、トイレっ、トイレに行かないと。
焦りと限界からか汗が顔から滴るあかりに野口は、
「あら、上手にできたじゃなーい、偉い偉い。」
と、機嫌を良くしている。
しかし、とうのあかり本人はそんな喜びよりも早く出したい一心で野口に懇願する。
「野口さん。足らない。足らないの。もっと、もっと出したいです。」
限界から早く解放されたくて、涙をポロポロと流しだすあかり、屈辱謝罪の時動揺、鼻水までしたたりだしている。
「おねがい、おねがいじまずからあ゛、トイレへ゛いかぜでくだざぃいい゛い。」
限界をとうに越えて無様に泣きながら懇願するあかりを見て、少しひく野口。
うわ、何この女。こんな情けない恰好で顔までぐしゃぐしゃにして、こんな女に私は嵌められそうになっていたの?むかつくわ。
そう思うと、野口はまた右手を振りかぶりあかりの頬をピシャッっと叩く。
「何、甘えたこと言ってんの、次はこのオシッコでいっぱいのコップをキッチンに捨てにいくのよ。そしてまたここでコップ一杯分オシッコするの!」
野口の命令に絶望して、口をパクパクさせるあかり。
「ほら、返事はっ!」
「はいぃ。」
この尿意から解放されるなら仕方ない。。
そう思いながらあかりはコップを両手で持ち上げると足を上げすぎると漏れそうなのでズルズルと引きづりながらキッチンまで歩いていく。
キッチンまで歩くと、オシッコをシンクに捨てることはためらってしまうが、野口がやれと言ってるんだからいいだろうと割りきり、流しきる。鼻につんとくる嫌な臭いがした。
早く行きたくて、近くに見えるトイレの方を見つめるあかり。
しかし、キッチンで立ちすくむあかりを見て、野口が急かす。
「ほら、早く2杯目。」
そう呼びつける野口の奥には佐々木がいる。
佐々木はソファにどかっとくつろいでいる様子で携帯をいじりながら、時折あかりを見ているようだった。
いやぁ、このまま、コップを一緒に持っていったら、前の毛まで見られちゃう。
どうしたら、見られないか。そう考えたあかりはコップを自分の前の股間に持っていくとそれで隠しながら野口の元へ歩き出す。
そんな時、
「カシャっ」
携帯のカメラの音がした、さっと佐々木の方を見ると、
「ぉ、良い感じに撮れたな。」
とニタァと笑っている。
「そ、そんな、写真はやめてく、」
「ピシャッッ」
またも、左頬に鋭い痛みが走る。
「あかり!いつまで待たせるの!早く位置に付きなさい!」
野口はあかりに近づき左頬を叩くと、先ほどと同じ場所を指さして早く戻るように言ってくる。
野口はあかりをぶつ事への抵抗は無くなり、もはやあかりの苦痛に歪む顔を見るのが楽しくなってきていた。
あまりの痛みに、返事もする事もできずにいるあかりは、コップで股間を隠しながらトボトボと先ほどの位置に戻り、佐々木にお尻を向け、コップをカーペットの上に置くと野口には股間を晒しながら、再び膝を伸ばした状態でオシッコをしようとする。
すると、
「ビシャッァ」
またも、左頬に野口の平手が飛んでくる。
「まだ、よしっ!て言ってないでしょ!何勝手に出そうとしてるのよ!」
「ごめんなざいぃい、のぐぢざんー。」
尿意と左頬の痛みに耐えながら泣くあかり。
「おしっこし゛でもよろじぃい゛いでしょうがぁあ。」
そう、泣きながら懇願するあかりを見て、野口は嘲笑しながら、
「よしっ!」
と、許可を出す。
すると再び部屋の中には「じょぼっ、じょぼぼぼぼっじょぼ」
と音が響き渡る。
今度は集中力を欠いてきているのか、オシッコが少しカーペットに飛んでいた気もするが、野口が特に突っ込んでも来なかったので、そのまま出し終えると急いでコップを持ち、シンクに捨てにいくあかり。
捨て終わると、再びコップで佐々木に前の毛を見られないように隠しながら歩く。
しかし、野口に、
「遅い!さっさと戻る!」
そう一喝されて、前を隠すことも諦めて急ぎ足で定位置に戻るあかり。
「カシャっ」
今度は前の毛も隠さずに汗だくで戻る姿を佐々木に撮られるあかり。
もうやめてぇよぉ、撮らないでよぉ。そう思いながらあかりの涙と鼻水は止まることがなかった。
そんな往復をあと3回は繰り返した事だろうか、毎回なんくせをつけられビンタされる、写真を撮られるという事をされながらも定位置に戻るあかり、張り詰めていた膀胱も少し余裕が出てきたのか少しだけ足が軽くなる。
佐々木にお尻を向け、コップを定位置に置くと、あかりは野口にオシッコの許可を得る。
「野口さん、オシッコしてもよろしいでしょうか?」
そう聞くあかりに野口は、
「ねぇ、おしっこ絶対零すなっていったわよね、何これ?」
あかりはそう言う野口の指さす方を見ると白いカーペットの一部が黄ばんでいる事に気づく。
「そ、そんなごめんなざぃいい。」
失敗していた事に気づき野口に必死に謝罪するあかり。
しかし、野口はあかりをジッと見ると、
「歯ぁ、食いしばりなさい。」
と言いながら、右手を大きく広げて振りかぶる。
ぶたれる!そう思ったあかりは必死で歯を食いしばり衝撃に耐えようとする。
「ばっっち゛ぃぃいんん」
今までで一番強烈な音がする。散々叩かれたあかりの左頬は素手に赤くなっており、この一撃でしばらくは腫れあがっているだろう事が確定された。
「んぐぅっ」
そう声をもらしながら、野口の平手をなんとか意識を保ちながら堪えたあかり。
しかし、この平手を耐えたことに油断したあかりは続けて2発目がくる事なんて想像できなかった。
「ゴンっ」
っと音がすると、野口が狙ったのか、往復で戻ってきた野口の右手甲があかりの顎にクリーンヒットする。
人間の頭の弱いところに一撃もらったあかりは脳が揺れ、意識が飛ぶ。
なんとか倒れまいとするがその時に尿道を抑える力は全く機能せずについに抑えてたダムが決壊する。
「ぼじょじょじょじょじょーっぼじょっぼじょっじょーーー」
凄い勢いで股間からオシッコを辺りにまき散らしながらもなんとか意識を保とうとするあかりだったが、揺さぶられた脳を正常に戻しきる事はできずにその場で自分の漏らしたオシッコに膝を崩してダイブするあかり。バタッと頭から倒れこんでしまった。
「じょぽぽぽっぽー」という音と同時に部屋にはオシッコの臭いが充満する。
1、2分たった頃だろうか、あかりはピシャッピシャッという音で目を覚ます。
お尻に痛みを感じたあかりはカーペットから顔を持ち上げ後ろを振り返る。
なんと、野口と佐々木が左と右のお尻を交互に楽しそうに叩きながらあかりを起こしていた。
「起きたかしらぁ?これでお尻叩きも終了ね。」
そういう野口に、ああまだそれも残っていたんだわと思い出すあかり。
「それにしても、派手にやってくれたわねぇ、人んちでこんなにもオシッコぶちまけちゃってくれて。どうしてくれるの!カーペットが台無しじゃない、匂い取るのも大変なんだからねっ!」
と頭上から野口の怒る声がする。
何も反論する事ができないあかりが黙っていると、助け船を出したのは佐々木だった。
「まぁまぁ、野口さん、あかりさんもこんな恥ずかしい思いをしながら謝罪したんだ、そろそろ許してあげないかね?カーペットの処分も俺が手伝うからさ。」
そう言いながら、佐々木はあかりの両脇に手を差し込むと力が入らなくなって寝ているあかりを無理矢理に立ち上がらせる。
足に力が入らなくてふらついてしまうが、なんとか佐々木がフォローして立ち上がらせてくれる。
少しもたついて立ち上がると、野口も、
「仕方ないわね、とりあえず、匂うし汚いし、さっさとシャワー浴びてきてくれるかしら?」
そう言うとあかりの手を掴みシャワー室に連れていこうとする。
足元がふらつくあかりは佐々木に脇と腰を支えられながら浴室へと向かう。
身体の上から下まで自分の尿で濡れてしまっているあかり。
シャワー室に着くとさっさと野口に上に来てたシャツ、インナー、ブラジャーを脱がされる。
佐々木がその光景をみていようがもうどうでも良くなっていた。
浴室で風呂の淵に座らされ、うな垂れるあかり。
そんなあかりを見てビンタが楽しくなってきていた野口はまたもや、
「ぴしゃっ」
と音を出してあかりの左頬に一撃お見舞いする。
はっと我に返るあかりに、
「いい?5分あげるからちゃんと身体を綺麗にするのよ?」
そう言って、野口は佐々木を連れてシャワー室を出ていき扉を閉める。
あかりはやっと一人きりになれた安心感からか、
「ぽちゃ、じょぽ、じょろじょろじょろじょじょじょ」
と風呂の淵に座ったまま残っていた尿を目いっぱいに出し切る。
恥ずかしさ悔しさや頬の痛みよりも、今この解放感が一番気持ちよくなっていたあかり。
1分程は出しただろうか、はぁと深いため息をつくとあかりは早く身体を綺麗にしなきゃと思い立ち上がろうとする。
まだ、万全な力で立つことはできないが、なんとか身体を壁に預けながら立ち上がるあかりはシャワーヘッドを持ち上げお湯を出し始める。
自分の頭のてっぺんからシャワーを浴びると目から涙がとめどもなく溢れてくる。
「うぇっぇ、ぇ、、ぇん、ぇぇええ・・・」
シャワーの音でかき消しきれない声をあげながら泣くあかり。
なんで、こんな事になったの。1週間前には部長に。今日は野口さん。しかも部長にまで私の裸を見られて、あんな情けない恰好を。
写真まで撮られてしまってるし、この先どうすればいいの。
恥ずかしさ、屈辱の次にはこれからの不安と、様々な感情が頭の中をぐるぐるとする。
そんななかドンドンと扉を叩く音がする。
「あかりちゃん?あと1分よ。」
そう言う野口の声が聞こえるとハッと我に返るあかり。
「は、はぃ。」
と、言いながら急いでシャンプーを髪につけて泡立ててから、直ぐに洗い流す。
「はい、終わりー。」
と、言いながら1分後には野口が勝手に浴室の扉を開けてきた。
もう、自分の全裸を見られていた事はわかっていたが、改めて何もつけていない自分の全裸を野口に見られて恥ずかしがるあかり。
そんなあかりなど気にもせずに、あかりの腕をぐいっと掴み脱衣所に連れていく野口。
野口は、すっと手を差し出すと小さなハンドタオルを差し出す。
ああ、きっとこれで拭けって事なのね、と理解したあかりは、
「あ、ありがとうございます。」
とぺこりと一礼をして受け取る。
自分の見える範囲には佐々木はいないようだ。良かったと安堵するあかり。
そして、少しあたりを見回すと自分の服がない。
脱衣所にある洗濯機がゴウンゴウンと回っているのに気づく。
あかりは野口に自分の全裸を晒しながら身体を拭く。
そして、不安に思っていたことを聞く。
「あ、あのぉ、私の服は。」
そう聞くと、あたりまえのように野口が、
「私の服って、あなた、あんなしょんべんまみれになった服を着て帰りたいの?」
と言われる。
それを聞いて、じゃぁ、私はこの後、何を着て帰ればいいのと不安になるあかり。
そんな事を考えながら身体を拭いていると、
「ねぇ、早く拭いてくれないかしら。」
野口にまた厳しめの口調で言われる。
精神的にも肉体的にも虐められたあかりは反射的に「すいません」と言いながら、急いで身体を拭いていく。
最後に顔を拭き、髪の毛を拭く時には、ハンドタオルは水分を含みきっており、全然髪の毛を乾かす役割を果たしてくれなかった。
野口は、
「んー、やっぱりメイクはそんなにしてなかったのねぇ。」
「シャワー浴びてもこの顔だもんなぁ、羨ましいわぁ。」
そう言いながら野口はあかりのスッピンをまじまじと見つめる。
あかりはスッピンでもメイクをする必要のないくらいの可愛いらしい顔をしており、普段から社会人として礼儀程度の軽いメイクしかしていない。
そんな中あかりは、野口が褒めてるのに、
「すいません。」
と謝るばかりだ。それに気を悪くしたのか、野口が、
「なぁにぃ?スッピンで可愛くてすいません?って言ってるのかしら?」
と言い寄ってくる。
また、野口の機嫌を損ねてしまったら大変だと思ったあかりは慌てて、
「違います違います、私なんかは全然。野口さんの可愛さには足元にも及びません。」
そう言い、野口の機嫌を取ろうと必死になる。
野口は、
「ふん、まぁいいわ。」
と言いながら脱衣所から一歩リビングに出ると、
「ぶちょぉ~、あとどのくらいかかりそうですかぁ?」
と佐々木に声をかけているようだ。
すると、リビングの先ほどのソファのあたりから佐々木の、
「うーん、あと5分はかかるなぁ。」
という声が聞こえる。
「はーい。」
と、野口が佐々木に返事をすると、あかりの方に向き直って、
「ねぇねぇ、あかりちゃん?まさかもう私への謝罪が終わったなんて思ってないよね?」
と言ってくる。
そ、そんな、言われた事は一通りやったじゃないかと。
思い出したくもない今日の野口の部屋での一連の行為を思い出す。
そして、気づいてしまった。その顔をみてか、野口が、
「そ、尻文字まだ途中でしょ?」
と笑顔であかりに言ってくる。
髪の毛も生乾き状態のあかり。本当はこの後にドライヤーを借してほしいと伝えたかったが、それよりも生乾きでもいいから、もうこの部屋から出ていきたいと思う。
「じゃぁ、あかりちゃんお尻をこっちに向けて。」
あかりは従順に言う通りに野口のいるリビングの方にお尻を向ける。
「はい、次はー?足を大きくひらくぅー。」
楽しそうに言う野口に対してあかりの気持ちはどんどんと落ちていく。シャワーを浴びて少し気持ちを立て直したが、全然駄目だった。
あかりはまだ恥辱のどん底にいる事を知り、落胆する。
そんな時、野口がお尻をビシィッ!と叩き痛みが走る。
「くぅぅ」
とあかりは悶えるが、
「ほら、早くしなさい。」
と後ろから声が聞こえて、あかりは急いで足を言われた通りに大きく開く。
すると、もう叩かれたくないという一心から自ら進んで続きを行っていく。
「も!」と無様に叫ぶと、あかりは全裸で野口に自分のお尻を振る。
下の方の字を書こうとすると膝を曲げて腰を落とすことになってしまい、見事ながに股になってしまう。
それを見て、野口が、
「お尻の穴丸見えっ。」
と楽しそうに言うが、あかりは唇を噛み悔しさを耐えながら、続きを叫びながら書いていく。
ようやく最後の「た」になった頃には、野口に自分のお尻の穴、それに股間を晒していたせいか、顔は火照り、股間の中でジュンッとした感覚を感じる。
だ、駄目よあかり。ここでそんな変な感情になったらますます虐められるわ。早く「た」を書いて終わらせるの。
そう意気込むあかりは、
「た!」
と叫ぶと続きを書き始める。
これで最後と思いながらあかりは最後に「た」の右下のあたりを書こうと腰を落とすと今度はお尻じゃなく、股間に「ぱぁんっ!」と衝撃が走る。
思いがけない所への痛みに、
「ぁああんっ」
と叫びながら飛び上がるあかり。股間を押さえながら野口の方を振り返ると、野口がバスタオルを持っており、それをあかりに差し出す。
バスタオルで叩いたのね、と理解するあかり。
「髪の毛まだべたべたじゃない、これで拭いてそこのドライヤーを使っていいわよ。」
と意地悪そうに笑いながら言う野口。
最初からハンドタオルじゃなくてバスタオルを出してくれればいいじゃないと思いながらも、もはや、逆らう気のないあかりは頭を下げながら、
「ありがとうございます。」
と言い、そのバスタオルを受け取ると髪の毛を拭き、ドライヤーをかけていく。
終始その様子を腕を組んで立っている野口に見られながら。
あかりは、髪の毛を乾かし終えると、野口の方に向き直り、
「終わりました。」
と報告をする。
それを見て、満足そうに野口は頷くと、
「あなたの気持ち受け取ったわ、よくこんな惨めな謝罪をやりきったわね。」
「まぁ、でもお漏らしは私が言ったことじゃないし、良い迷惑だったわよ?」
そう嘲笑してくる野口に返す言葉のないあかり。
あかりが黙ってそこに立っていると、ソファのあたりから、佐々木の声が聞こえる
「おおぃ、できたぞー。思ったより硬くて手がつかれちまった。」
声が近づいてきて、佐々木が野口に何か手渡すのが見えた。
すると、野口は、
「あかりちゃんの服は洗濯してから明日私が返してあげるから、今日はこれを着て帰ってね。」
と何かまだわからない物を脱衣所にいるあかりに差し出す。
それを受け取り、広げてみるあかり。
「こ、こんな物。」
と声を漏らす。
そこにはさっきの白いカーペットを切り取り、無理矢理に服の形にしている何かがあった。
「あらあら、こんな物なんて、ずいぶんな言いようじゃない、佐々木部長がせっかく作ってくれたのにぃ。」
「はは、オシッコが付いていない場所を選定して作ったんだがな、気にいってもらえなかったか。」
「部長が折角作ってくれたのに!着ないのね!いいわ、じゃぁ、あかりちゃんは全裸で帰りなさい!!」
そう言われるとあかりは、余計な事を言ってしまったわと後悔しながら、謝る。
「も、申し訳ありません。でも、でも、どうかお願いです。この格好で帰るのは恥ずかしいです。お願いします。野口さんの服をどうかお借し下さい。」
両手を前で組み、泣きすがるように野口に懇願するあかり。
野口は嫌そうな顔をしながら、
「まぁ、服のサイズは近いから合うでしょうけど、流石に下着まで貸すのは嫌よー。
あと、今日あかりちゃんお漏らししてお股が臭いでしょ?スカート貸すのも嫌だなぁ。」
そう言われてしまったあかりだが、
「お願いします。上着だけでも、長めのを。」
と野口に頼み込む。
すると野口は、
「仕方ないなぁ、ちょっと待ってなよ。」
そう言うと奥にある寝室と思われる部屋に入っていく。
野口が寝室に消えている間に、佐々木が全裸で待つあかりの前に立つ。
「あかり、上着だけもらって、どうするんだ?スカートも履かずに帰るつもりか?」
ごもっともな事を言ってくる佐々木に、困惑するあかり。
ふと、先ほどつきはなした佐々木特性カーペット服を見る。
上着のような物は継ぎ接ぎだらけで、とても服と言える物ではない。それと一緒に長方形に切り取られたカーペットがあった。
それを見てるあかりを見て、佐々木が、
「それはスカートだ。」
と真顔で言ってくる。あかりは口をあんぐりとさせながらも、仕方ない。これでなんとか守るしかないわよねと諦めてそのカーペットを腰に一周くるりと巻き付ければなんとかスカートの代わりになるわと考える。
いつの間にか佐々木が自分の前に立ち、思案するのを見ているが、あかりはもう佐々木に対して自分の裸を隠す事がなくなっていた。
2回も恥ずかしい思いをさせられており、無意識のうちに佐々木に裸を見られるのを許してしまっていた。
しばらくすると、
「あった、あったー。」
と言いながら野口が一着の服を持ってきた。
それは、シルク生地の半袖シャツで胸元がばっくりとV字に開いていた。
本来であればインナーも着てコーディネートする服である筈だ。
あかりが露出度の高い服に落胆した表情を浮かべると、野口は不満そうに、
「なぁに?折角、私のお気に入りを貸してあげるのに不満そうな顔して、私のセンスがダサいっていうの?」
と、言ってくる。
あかりは、また野口を怒らせてはいけと思い、直ぐに謝る。
「ご、ごめんなさい。あんまりに素敵な服だから嬉しくて言葉がでなかったんです。」
と嘘を言う。
「ふん、気をつけなさいよね。」
と野口は言うと、シャツをあかりに渡すことなく、
「じゃぁ、あとは人にものを頼む時のお願いの仕方、わかるよね?」
野口の冷たい声が聞こえる。
あかりは、またかと思いながら、
「はい。」
とうな垂れて返事をする。
野口はあかりを脱衣所からひっぱりだして再びリビングに移動させる。
先ほどお漏らしをしたカーペットの濡れた部分は切り取られ袋に丸めていれてあった。
そして、あかりは全裸でフローリングの冷たい床を感じながら野口と佐々木の前に正座をさせられた。
あかりは両手を床につき、野口と佐々木の顔を見ながら、
「どうか、私に帰る服を貸して下さい。」
と言い、腰を曲げて額をフローリングの床にすりつける。
「カシャッカシャッ」とカメラの音が聞こえる。
あかりは顔を上げようとするが、今回は野口に後頭部を足で踏みつけられる。
「まだ、よしっ!って言ってないでしょ。」
そう野口の声が聞こえた後もカメラの音が聞こえる。前からだけじゃなく後ろからも聞こえてきて、自分の肛門まで撮られていると気づいたあかりは床に顔をつけながら恥ずかしさに震える。
「カシャッカシャッ」と、一通り写真を撮り終わってから、野口が足をあかりの頭から外すと、
「じゃぁ、服を着ていいわよ。」
と許しをくれた。
あかりは急いで半そでシャツを着る、下手な角度にならなければなんとか胸を隠して帰れそうだと思った。
次いで、佐々木が切ってつくったカーペットスカートを一周くるりと腰に巻き付けて上を中に織り込む。
しかし、そのスカートは膝上20cmほどになっており、ノーパンのあかりのお股を隠すにはあまりにも心元なかった。
あかりが着替え終わると、野口は「ちょっと待ってねぇ。」と言い、再びカメラでセクシーな恰好をしているあかりを撮影する。
あかりは俯きながら野口が一通り撮り終わるのを待つ。
「オッケー。」
野口の了承が出るとあかりは急いで、自分の鞄を持ち、野口の前に立つ。そして、
「この度はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」
といい、深々とお辞儀をする。この数時間ですっかり従順になってしまったものだ。
佐々木もあかりの横に立つと、野口に、
「まぁ、今回の事は俺の顔に免じて、なっ。」
と、片手を顔の前にあててごめんとポーズをする。
野口は、
「もー、部長に免じてですよぉー、あかりちゃん、また明日会社でね。」
と言いながら野口は玄関の扉を開けて、あかりと佐々木を外へ送り出す。
あかりは内心で、私がどれだけ恥ずかしい思いをして許しを請うたと思ってるの、何で部長に免じてなのよぉ、と思いながらも早く帰りたい一心で野口に会釈をして外へ出る。
佐々木が、
「さぁ、帰るぞ。」
といい、あかりの背中を押して、エレベーターに向かって数歩歩いてから、野口の声が聞こえる。
「あかりちゃーん、カーペットの代金50万円弁償よろしくねー。」
あかりはギョッとして振り向くと、笑顔で手を振る野口の姿がある。
50万円なんて額とんでもない、と思ったあかりは戻って野口に直談判しなきゃと思ったが、佐々木に背中を押され止められた。
「あかりのお漏らしのせいで大分遅くなったからな、俺はもう帰りたいんだ。」
そう言われて、あかりは渋々と佐々木に背を押されながらエレベーターまで歩いて行った。
シルク生地の半袖シャツがあかりの左乳首にすれて快感を与える。
歩くたびに左乳首にあたり続けてくる。
あかりは顔を火照らせながらも佐々木と一緒に歩く。
駅まで佐々木を送ると自分は今日はタクシーで帰りますと言って、佐々木と別れる。
しかし、別れる際に佐々木は、そういえば今日から待ち受けはこれにするよ、といって携帯の画面を見してきた。
なんとそこには大の字でしょんべんの海にうつぶせにダイブしているあかりの姿があり、「ヒェッ」とあかりは呻き声をあげてしまう。
「じゃぁ、明日も休まずに必ず出勤するんだぞー。」
と念を押され、手を振りながら佐々木は駅の改札口の方に消えていく。
あかりは、きっとこの虐めは続くんだわ、なんとかしないと。でもどうしたらいいのと悩み、その場にしばらく立ちすくむ。 通りすがりの人に自分の露出した肌をジロジロと見られているのにも気づかずに。